📚 業界ナレッジ

FP&Aの勘所

【経済・海運業】海運業CFO・FP&A視点

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目次
  1. 1. 収益ドライバー式
  2. 共通フレーム
  3. セグメント別の式
  4. 業態別の違い
  5. 規制インフラ型としての特殊論点
  6. 空欄許容ルール
  7. 横断ナレッジへのリンク
  8. 2. コスト構造原型
  9. 装置産業(資本集約)型 + 変動費型のハイブリッド
  10. コスト内訳の典型値
  11. 燃料費の特殊性
  12. 空欄許容ルール
  13. 横断ナレッジへのリンク
  14. 3. 運転資本論点
  15. 海運業の特徴
  16. セグメント別の運転資本特性
  17. 市況急変時の運転資本リスク
  18. 為替・運転資本の連動
  19. 空欄許容ルール
  20. 横断ナレッジへのリンク
  21. 4. 資本集約度
  22. 極めて重資本
  23. 船舶の特性
  24. 持分法投資(ONE)の評価
  25. のれん・無形資産
  26. 空欄許容ルール
  27. 横断ナレッジへのリンク
  28. 5. 適切な評価手法
  29. 海運業の評価軸
  30. 業界特有の論点
  31. 空欄許容ルール
  32. 横断ナレッジへのリンク
  33. 6. 経営の打ち手
  34. 海運3社共通のレバー
  35. 業態別の打ち手
  36. 構造的課題
  37. 空欄許容ルール
  38. 横断ナレッジへのリンク
  39. 7. 規制・産業政策
  40. 海運業に効く制度
  41. 政策的追い風 / 逆風
  42. 地政学リスク
  43. 空欄許容ルール
  44. 横断ナレッジへのリンク
  45. このカードの使い方
  46. 関連

海運業 FP&Aの勘所

共通スキーマ7項目に基づく FP&A 視点の業界カード。
海運業は**規制インフラ型(業種タイプ4)**だが、運賃市況のボラティリティが極めて大きく、製造業型の側面も併せ持つハイブリッド構造。
IMO・EU ETS 等の規制が中期業績の最大変数。
関連: FP&Aカード共通スキーマ / 海運業業界基礎ガイド


1. 収益ドライバー式

共通フレーム

売上 = 運賃 × 貨物量
    = スポット運賃 × スポット貨物量 + 長期契約運賃 × 長期契約貨物量
持分法損益(コンテナ) = ONE純利益 × 出資比率(日本郵船38%、商船三井31%、川崎汽船31%)

セグメント別の式

セグメント 売上式 主要市況指標
定期船(コンテナ) TEU × SCFI(または契約運賃) SCFI、CCFI
ドライバルク DWT × BDI日次 + 長期契約 BDI
原油タンカー DWT × BDTI + ボヤージュ単価 BDTI、VLCC運賃
LNG船 隻数 × 日割チャーター料 長期チャーター(20〜25年)
自動車船 完成車積載数 × 1台運賃 月次積載量、PCTC運賃

業態別の違い

観点 コンテナ(ONE経由) ドライバルク タンカー LNG 自動車船
売上計上 持分法損益 連結売上 連結売上 連結売上 連結売上
市況感応度 極めて高 低(長期契約)
安定性

規制インフラ型としての特殊論点

空欄許容ルール

横断ナレッジへのリンク


2. コスト構造原型

装置産業(資本集約)型 + 変動費型のハイブリッド

コスト内訳の典型値

コスト項目 比率(コンテナ) 比率(ドライバルク) 比率(LNG)
燃料費 25〜35% 30〜40% 10〜20%
船員費 5〜10% 10〜15% 5〜10%
減価償却 10〜15% 15〜20% 25〜35%
用船料 10〜20% 10〜15% 0〜10%
港湾・運河 10〜15% 5〜10% 5〜10%

燃料費の特殊性

空欄許容ルール

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3. 運転資本論点

海運業の特徴

セグメント別の運転資本特性

セグメント DSO DIO DPO CCC
コンテナ 30〜60日 燃料のみ 30〜45日 短い
ドライバルク 60〜90日 燃料のみ 45〜60日
タンカー 60〜90日 燃料のみ 45〜60日
LNG(長期契約) 30〜60日 燃料のみ 30〜45日 短い
自動車船 30〜60日 燃料のみ 30〜45日 短い

市況急変時の運転資本リスク

為替・運転資本の連動

空欄許容ルール

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4. 資本集約度

極めて重資本

船舶の特性

持分法投資(ONE)の評価

のれん・無形資産

空欄許容ルール

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5. 適切な評価手法

海運業の評価軸

業態 第一指標 第二指標 DCF適合性
日本郵船・商船三井・川崎汽船 PBR + 配当利回り PER(正常化EPS) 低(市況ボラ大)
LNG専業(商船三井の一部) DCF(長期契約) EV/EBITDA 高(CF予測性高)
飯野海運(内航) PER + 配当利回り PBR

業界特有の論点

空欄許容ルール

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6. 経営の打ち手

海運3社共通のレバー

  1. 環境対応船投資: LNG燃料船、メタノール船、アンモニア船。2050年ネットゼロ目標に向けた船腹更新
  2. 長期契約比率拡大: スポット依存度を下げ、安定収益化(LNG・自動車船で先行)
  3. 持分法事業の再構築: ONE のIPO検討(日本郵船・商船三井・川崎汽船3社で議論中)、利益還元と株式上場時の評価益
  4. 物流事業の強化: 郵船ロジスティクス、商船三井ロジスティクス等の3PL事業拡大
  5. アセット売却: 中古船売却益、不動産売却益で財務改善
  6. 株主還元: コロナ特需の利益を配当性向30〜40%+自社株買いで還元

業態別の打ち手

構造的課題

空欄許容ルール

横断ナレッジへのリンク


7. 規制・産業政策

海運業に効く制度

政策的追い風 / 逆風

地政学リスク

空欄許容ルール

横断ナレッジへのリンク


このカードの使い方

  1. 個別銘柄レポート展開: 日本郵船・商船三井・川崎汽船・飯野海運の銘柄レポートに 7 項目を骨格として展開
  2. 業態判定: コンテナ(ONE経由)/ ドライバルク / タンカー / LNG / 自動車船の区分で評価軸を切り替える
  3. 市況感応度: SCFI、BDI、BDTI それぞれの±20%シナリオを 感応度・シナリオ分析 と組合せ
  4. 環境投資ロードマップ: メタノール・アンモニア船転換のタイムラインを各社中計と照合

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