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小売

横断ナレッジ03_業界別KPIカタログ

目次
  1. 1. 定義と本質
  2. 2. 計算式・データソース
  3. 主要 KPI
  4. CVS 特有の指標
  5. 3. 業界別の典型レンジ・落とし穴
  6. 業態別の特徴
  7. 落とし穴
  8. 4. 実例(既存業界レポートとリンク)
  9. 5. 自分への問い(理解度確認 3問)
  10. 関連

小売

1. 定義と本質

小売業は、最終消費者向けの商品販売を行う業界。店舗ネットワーク仕入規模が競争力の源泉。

業態の多様性:

FP&A視点の本質: 「既存店売上」「坪当たり売上」「粗利率」「店舗ライフサイクル」が決定要因。新規出店ペースと既存店成長の組合せで成長率が決まる。


2. 計算式・データソース

主要 KPI

KPI 計算式 典型レンジ
既存店売上前年比 開示(13ヵ月以上の店舗) ±5%
客数前年比 開示 ±5%
客単価前年比 売上 / 客数 ±5%
粗利率 売上総利益 / 売上 GMS25-30% / CVS30-40% / アパレル50-60%
営業利益率 営業利益 / 売上 1-8%
在庫回転日数 棚卸資産 / (売上原価/365) CVS15-30日 / アパレル90-180日
坪当たり売上(年間) 売上 / 売場面積 GMS50-100万 / CVS300-500万
出店純増数 開示(新規出店 − 閉店) 開示
既存店営業利益寄与率 既存店利益 / 全店利益 70-90%

CVS 特有の指標

KPI 解説
加盟店数 FC 店舗数
平均日販 1 店舗 1 日売上(55-65 万円が目安)
ロイヤリティ収入 本部収益の中核
廃棄ロス率 食品廃棄 / 売上(1-3%)

3. 業界別の典型レンジ・落とし穴

業態別の特徴

業態 PER EV/EBITDA ROE 営業利益率
CVS(大手) 18-30倍 10-15倍 12-18% 5-8%
GMS 10-18倍 6-10倍 5-8% 1-3%
ドラッグストア 12-20倍 7-12倍 10-15% 4-7%
アパレル専門店 12-25倍 7-15倍 10-20% 6-12%
家具・家電 10-20倍 6-12倍 8-15% 5-10%
百貨店 10-20倍 6-10倍 5-10% 2-5%
EC(黒字) 20-50倍 12-25倍 10-20% 3-8%

落とし穴

  1. 既存店売上 ≠ 全店売上: 新店効果で全店は伸びるが既存店が悪い場合、構造的な集客力低下
  2. 店舗減損リスク: 業績悪化店舗の固定資産減損 → 赤字計上で利益吹き飛ぶ
  3. PB(プライベートブランド)の二面性: 粗利率上昇するが顧客離反リスク
  4. EC 売上比率: ECは粗利率が低い/高いどちらか業態次第 → 単純に「EC伸びる=良い」ではない
  5. インバウンド依存: 百貨店・観光地小売はコロナで一発脆性顕在化
  6. 賃料の固定費化: 売上下落時に賃料負担が重くなる(DOL 高い)
  7. 物流費高騰: EC・宅配業態は配送費負担増加が利益圧迫
  8. 季節変動: 上期/下期の偏在 → 通期と四半期で評価軸を分ける

4. 実例(既存業界レポートとリンク)


5. 自分への問い(理解度確認 3問)

  1. 既存店売上前年比 +2%、客数 −3%、客単価 +5% の場合、経営者として喜ぶか心配するか? 理由を 3 行で。
  2. CVS の本部利益が「FC ロイヤリティ」中心であることが、なぜ高 ROE を可能にするのか? バランスシートの観点で。
  3. EC 比率が上昇している小売企業を分析する際、最も注意すべき指標は? 3 つ挙げて優先順位を付けよ。

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