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株式会社メディパルホールディングス

【経済・卸売業】卸売業銘柄レポート更新 2026-05-28

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目次
  1. 1. 事業概要
  2. 業界の系統分解:医薬品卸の寡占構造と機能
  3. メディパルの事業構成:3セグメントの成長動向
  4. 主要取引先:ミッションクリティカルな川上・川下関係
  5. 競争優位性:物流インフラの参入障壁
  6. 固有事象・資本関係の戦略的意義
  7. 業界のビジネスモデルと着目点:マイナスCCCとサプライヤーファイナンス
  8. 2. バリュエーション分析
  9. 時価総額・株価の基準
  10. 標準 NC(Net Cash)計算 — 5期推移
  11. 広義 NCAV 計算 — 5期推移
  12. CN-PER(キャッシュニュートラル PER)
  13. EV/EBITDA 分析(現値時価総額・FY2025/3 EBITDA基準)
  14. EV/EBITDA 感度テーブル(NC定義別)
  15. 成長率モデル適正 PER(参考)
  16. DCF 前提入力枠(空欄許容)
  17. バリュエーション乖離コメント
  18. 3. 財務分析
  19. PL — 5期+短信実績+予想(百万円)
  20. BS — 5期(FY2021/3〜FY2025/3、百万円)
  21. BS 詳細主要科目 — 5期(百万円)
  22. CF — 5期(百万円)
  23. 減価償却費明細 — 5期(百万円)
  24. 受注高・受注残高
  25. 運転資本分析(CCC)
  26. 配当推移(円)
  27. 経営者予想精度(3期分)
  28. 健全性チェック(事業会社基準・9項目)
  29. 4. 同業他社比較
  30. 競合選定基準
  31. 最新期比較テーブル(FY2026/3短信実績ベース・現値時価総額)
  32. 競合3期推移(売上高・営業利益率、FY2023/3〜FY2025/3)
  33. 運転資本効率(CCC)競合比較(FY2025/3・厳密法)
  34. 5. リスク評価
  35. リスクマトリクス
  36. リスク因果関係図
  37. 6. 投資判断
  38. バリュエーション乖離コメントの定性補強
  39. バリュエーション手法別の目標株価
  40. シナリオ別の詳細根拠
  41. 推奨アクションの構造化
  42. カタリスト・タイムライン
  43. 7. 学習コーナー
  44. 着眼点1: メディパルの標準NC比率46.2%が溜まる構造的理由と活用の見通し
  45. 着眼点2: 医薬品卸の薄利多売(営業利益率1.07%)とマイナスCCC(-6.1日)の意味
  46. 着眼点3: 薬価改定が卸の利ざやに効く仕組み
  47. 着眼点4: シルチェスター(アクティビスト11.71%)とPBR0.86倍の資本政策圧力
  48. 着眼点5: メディパルの指標ポジショニング(相場観テーブル)
  49. 🤔 自分への問い
  50. 参考情報
  51. ガバナンス情報
  52. 大株主構成(2026年3月31日現在)
  53. データソースの時点差

株式会社メディパルホールディングス(7459)銘柄分析レポート

SUMMARY

メディパルホールディングス(7459)は医薬品卸4大グループ首位。
現値時価総額 5,613億円、予想PER 14.4倍(FY2027/3会社予想ベース)、EV/EBITDA 4.15倍(標準NC控除・FY2025/3 EBITDA)、配当利回り 2.48%(FY2027予想DPS68円)。
実質無借金で標準NC比率 46.2%、広義NCAV比率 63.3% と純資産バッファーが厚い。
健全性スコア80/100、FY2025/3 ROE 6.6%は東証プライム基準8%を下回るが、大株主シルチェスター(11.71%・バリュー系アクティビスト)が資本政策改善を要求中。

指標 評価
時価総額 5,613億円 大型
予 PER(FY2027/3予想) 14.4倍 適正
予 EV/EBITDA(FY2025/3) 4.15倍 割安
配当利回り(FY2027予想DPS68円) 2.48% 中位
標準 NC 比率 46.2% 高い
広義 NCAV 比率 63.3% 高い
健全性スコア 80/100 高い

1. 事業概要

業界の系統分解:医薬品卸の寡占構造と機能

医薬品卸業界は、製薬企業(メーカー)と医療機関・調剤薬局・ドラッグストアの間に位置する中間流通業者群である。
その本質的な機能は「在庫・物流・与信・情報の一括受託」にある。
製薬企業が数千品目の医薬品を全国数万の医療機関に安定供給するためには、巨大な物流インフラと与信管理能力を持つ専門業者が不可欠であり、これが医薬品卸の存在根拠となっている。

1990年代には約380社が乱立していた医薬品卸は、薬価制度の変化と規模の経済追求を背景に急速に再編が進み、現在は4大グループが国内市場を寡占している。
FY2025/3の売上規模は、メディパルHD(3.67兆円)、アルフレッサHD(2.96兆円)、スズケン(2.39兆円)、東邦HD(1.51兆円)の順であり、4社合計で約10.5兆円に達する(出典: 各社FY2025/3決算短信)。
この寡占構造は、医薬品卸が医療インフラそのものであることを意味し、新規参入の実質的障壁となっている。

卸の収益構造は「薄利多売」が宿命である。
仕入れた医薬品を一定のマージンで販売するのではなく、製薬企業からのリベート・アローアンス(販売奨励金)と医療機関への最終価格の間の「差益」で稼ぐ構造上、薬価改定による価格引き下げは直接的に利ざやを圧縮する。
医療用医薬品セグメントの営業利益率1%台という薄さは、業界構造的な必然である。

メディパルHDは、この4大グループの中で「売上首位かつ事業多角化最先端」という位置づけにある。
医療用医薬品卸のメディセオのほかに、化粧品・日用品卸のPALTAC(東証プライム上場子会社、メディパルが約56%保有)を擁する点が他の3社との最大の差別化要因である。

メディパルの事業構成:3セグメントの成長動向

メディパルHDはFY2025/3実績で3つのセグメントを持つ。

セグメント 売上高(百万円) 構成比 営業利益(百万円) 営業利益率 前年比(売上)
医療用医薬品等卸売事業 2,366,717 64.46% 25,207 1.07% +3.21%
化粧品・日用品、一般用医薬品卸売事業 1,187,751 32.35% 28,008 2.36% +3.13%
動物用医薬品・食品加工原材料卸売等関連事業 116,859 3.18% 2,444 2.09% +2.49%
連結合計(参考) 3,671,328 100% 55,659 1.52%

※セグメント売上はセグメント間内部売上含む。
営業利益合計はセグメント合計(消去前)。
化粧品・日用品セグメント(PALTAC主体)が利益率2.36%と最高(医療用卸1.07%の2.2倍)。
医療用医薬品卸はFY2025に価格決定比率99.5%を達成し営業利益+44.3%回復。

FY2026/3(直近決算)では売上高3,817,354百万円(+4.0%)と増収を維持しつつ、営業利益は53,182百万円(-4.4%)とわずかに減益となった。
PALTACセグメントはFY2025/3で営業利益28,008百万円と、医療用医薬品卸(25,207百万円)を上回り、グループ最大の利益貢献セグメントとなっている点は特筆すべきである。
PALTACの利益率2.36%は医療用の約2.2倍に達しており、ドラッグストアという成長チャネルに根付いた安定収益源がメディパルの競争力の核心となっている。

動物用医薬品・食品加工原材料(MPアグロ・MP五協フード&ケミカル)は売上3.2%と小さいが、利益率2.09%は医療用の約2倍であり、「予防・未病・アグロフーズ」領域拡大という中期ビジョン戦略の土台として期待されている。

主要取引先:ミッションクリティカルな川上・川下関係

川上(仕入先)は武田薬品工業・アステラス製薬・大塚製薬・第一三共等の大手製薬企業であり、メディパルはこれらのメーカーとリベート・アローアンス(販売促進費の精算)契約を結ぶ。
未精算のアローアンス残高はFY2025/3時点で179.84億円に及ぶ(出典: EDINET有報)。

川下(販売先)は病院・診療所・調剤薬局・ドラッグストア・老人福祉施設・在宅医療など、医療の最前線で患者に接する施設群であり、医薬品の供給が途絶えれば患者の生命に直結する。
医薬品卸は文字通り「止められない物流インフラ」であり、この信頼資産が長年の関係深化(未妥結仮納入慣行:価格決定比率99.5%)の背景にある。

競争優位性:物流インフラの参入障壁

全国物流網は「医療版コンビニ配送網」

メディパルが構築した高機能物流センター(ALC)13か所、車両9,558台の物流ネットワークは、医薬品を「いつでも・どこでも・確実に」届けるための社会インフラである。
コンビニの物流網が24時間365日の商品補充を可能にするのと同様に、医薬品物流は手術室への緊急納品や特殊保管(冷凍・冷蔵・遮光)を含む高度な物流要件を満たさなければならない。
この物流網を一から構築するには数千億円規模の投資と数十年の実績が必要であり、異業種(ネット通販・大手物流企業等)からの参入を事実上不可能にしている。
さらにメディパルはH.U.グループ(ファルコHD系)と合弁でメディスケット(ヘルスケア物流プラットフォーム)を設立し、物流のIT化・効率化でも先行している。

固有事象・資本関係の戦略的意義

シルチェスター11.71%保有とJCRファーマ提携の戦略的文脈

英国の独立系バリュー運用会社シルチェスター・インターナショナル・インベスターズLLP(運用資産約550億米ドル)が11.71%(25,675,900株)を保有し、大量保有報告書(2025-03-21付)に「増配・自己株式の買入・金庫株消却その他資本政策の変更を要求することがある」と明記している(出典: 金融庁EDINET大量保有報告書)。
これはシルチェスターの定型文ではあるが、PBR0.86倍・ROE6.6%という状況下では実質的なアクティビスト圧力として機能する。
なお株主名簿(2026-03-31現在)では、Northern Trust Co.(Silchester International)は10,130千株・4.95%と記載されているが、これは直接保有分であり、名義上の分散保有を合算すると依然大株主の地位にある。
JCRファーマとの協業(超希少疾患JR-446ムコ多糖症IIIB型の第I/II相臨床投与開始)は、卸売機能を超えた「新薬グローバル展開への参画」という新たな収益モデルの萌芽である。
卸が新薬候補の事業化権を取得し、製品化後に全世界での独占販売権を持つことで、従来の薄利多売モデルを補完する高付加価値収益を狙っている(出典: メディパルHD IR「2027メディパル中期ビジョン」)。

業界のビジネスモデルと着目点:マイナスCCCとサプライヤーファイナンス

医薬品卸は医療機関に医薬品を先渡しして後から請求するため、売上債権(74.5日)が棚卸資産(19.0日)と合わさって多大な運転資本を必要とする一方、製薬企業への支払いは99.6日まで延ばしている(FY2025/3実績)。
結果としてCCCはマイナス6.1日となっており、売上を増やすほどサプライヤーからの「無利子融資」が増える構造(サプライヤーファイナンス)を持つ。
これは卸業の収益効率化の核心である。
薬価改定によって薬価が引き下げられると、この仕組みの恩恵を受ける流通マージン自体が圧縮されるため、規模拡大と物流効率化によるコスト削減が不可欠となる。


2. バリュエーション分析

時価総額・株価の基準

バリュエーション指標の時価総額・株価は現値(時価総額561,284百万円、株価2,742円、market_data_as_of: 2026-05-28)を使う。
EDINET marketCap(期末値518,308百万円)は使わない。
内部整合チェック(±5%以内): 現在株価2,742 × 株数204,698,639 = 561,284百万円 ✅ / 予想PER14.4×予想EPS190.52 ≒ 2,742円(14.4×190.52=2,743円 ✅) / PBR0.86×BPS3,186.01 ≒ 2,742円(0.8607×3,186.01=2,742円 ✅)

標準 NC(Net Cash)計算 — 5期推移

(現預金 + 短期有価証券 − 有利子負債。有利子負債はFY2022以降ゼロ=実質無借金) NC比率は現値時価総額561,284百万円に対する比率。

項目(百万円) FY2021/3 FY2022/3 FY2023/3 FY2024/3 FY2025/3
現預金 240,047 260,450 193,561 228,084 259,337
短期有価証券 18,770 18,770 0 316 0
有利子負債 350 0 0 0 0
標準 NC 258,467 279,220 193,561 228,400 259,337
標準 NC 比率(対現値時価総額) 46.1% 49.7% 34.5% 40.7% 46.2%

※FY2021の有利子負債350は1年内返済長期借入金。FY2022以降借入金残高ゼロ(有報明記)。リース債務は有利子負債に含めない。

広義 NCAV 計算 — 5期推移

(流動資産 + 投資有価証券×0.7 − 負債合計) NCAV比率は現値時価総額561,284百万円に対する比率。

項目(百万円) FY2021/3 FY2022/3 FY2023/3 FY2024/3 FY2025/3
流動資産 1,174,113 1,209,766 1,179,280 1,244,190 1,282,746
投資有価証券×0.7 143,304 133,541 134,836 147,606 139,355
負債合計 1,041,001 1,060,385 1,021,603 1,062,515 1,067,037
広義 NCAV 276,416 282,922 292,513 329,281 355,064
広義 NCAV 比率(対現値時価総額) 49.2% 50.4% 52.1% 58.7% 63.3%

CN-PER(キャッシュニュートラル PER)

CN-PER = 予想PER × (1 − 標準NC比率)。FY2027/3会社予想純利益39,000百万円ベース。

指標
現値時価総額(百万円) 561,284
FY2027/3 予想純利益(百万円) 39,000
予想 PER(時価総額÷予想純利益) 14.4倍
標準 NC(FY2025/3、百万円) 259,337
標準 NC 比率 46.2%
CN-PER(標準NCベース) 7.7倍(= 301,947÷39,000)
参考: EV(標準NC控除、百万円) 301,947(= 561,284 − 259,337)
参考: CN-PER(広義NCAVベース) 5.3倍(= (561,284−355,064)÷39,000)

EV/EBITDA 分析(現値時価総額・FY2025/3 EBITDA基準)

億円表記(百万円÷100)。

項目 メディパルHD アルフレッサHD スズケン 東邦HD
現値時価総額(億円) 5,613 3,998 3,561 2,684
標準 NC(億円) 2,593 1,448 1,575 590
EV=時価総額−標準NC(億円) 3,019 2,550 1,986 2,095
営業利益(FY2025/3、億円) 556 381 371 189
減価償却費(FY2025/3、億円) 171 144 121 59
EBITDA(億円) 727 525 492 248
EV/EBITDA 4.15倍 4.86倍 4.04倍 8.43倍

※競合標準NC: アルフレッサHD=174,813−30,000=144,813百万円、スズケン=118,567+38,927−0=157,494百万円、東邦HD=78,226−19,276=58,950百万円。

EV/EBITDA 感度テーブル(NC定義別)

NC 定義 EV(百万円) EV/EBITDA(FY2025/3)
標準NC(現預金+短期有価証券−有利子負債) 301,947 4.15倍
広義NCAV(流動資産+投資有価証券×0.7−負債合計) 206,220(= 561,284 − 355,064) 2.84倍

成長率モデル適正 PER(参考)

理論PER = 1/(r−g)、r=8%(要求リターン)。

過去5期 CAGR(FY2021/3→FY2025/3・4年間)

指標 FY2021/3 FY2025/3 4年CAGR
売上高(百万円) 3,211,125 3,671,328 +3.4%
当期純利益(百万円) 23,926 40,279 +13.9%
EPS(円) 113.96 193.20 +14.1%

※純利益CAGRは2021→2025の4年(FY2022の棚卸資産積増しでFY2023営業CFが落込み。EPS成長は株数減少も反映)

成長率 g 理論PER コメント
g=0%(ゼロ成長) 12.5倍 成長なし保守シナリオ
g=3%(安定成長) 20.0倍 売上CAGR+3.4%に近い
g=5%(積極成長) 33.3倍 純利益CAGR+13.9%より保守
現値 PER(FY2027予想) 14.4倍 g=0〜3%に対応

DCF 前提入力枠(空欄許容)

前提
Rf(日本10年国債) 約1.5%
β 要調査(get_analysis未提供→業種中央値で代替)
ERP 5〜6%
Ke(= Rf + β × ERP) 要調査
Kd税引後 実質無借金のためWACC ≒ Ke
法人税率 30%
明示予測期間 5年
5期FCF予測 要調査

DCF計算式: FCFF = 営業利益 × (1−t) + 減価償却費 − Capex − 運転資本増減 参照: DCF分析 / WACC算出 / ターミナルバリュー / 感応度・シナリオ分析

バリュエーション乖離コメント

3手法の試算結果: (1)EV/EBITDA法: EV/EBITDA 4.15倍は競合中央値(4.45倍)並みで内在価値に整合。
(2)CN-PER法: 標準NC控除後CN-PER 7.7倍は市場平均PER(13〜15倍)の半値程度で割安感が強い。
(3)成長率モデルPER: 現値PER14.4倍はg=0〜3%シナリオに対応し、売上CAGR+3.4%と整合(営業利益改善傾向が継続すれば上方余地)。
乖離要因は主に大量の標準NC(現預金259,337百万円・NC比率46.2%)により見かけPERが圧縮されていることで、実質的な事業価値PERはCN-PER 7.7倍に近い。


3. 財務分析

PL — 5期+短信実績+予想(百万円)

項目 FY2021/3 FY2022/3 FY2023/3 FY2024/3 FY2025/3 FY2026/3(短信実績) FY2027/3(会社予想)
売上高 3,211,125 3,290,921 3,360,008 3,558,732 3,671,328 3,817,354 3,944,000
売上原価 2,996,912 3,073,476 3,135,703 3,312,077 3,415,569
売上総利益 214,212 217,445 224,304 246,654 255,758
販管費 175,683 171,820 175,331 199,324 200,148
営業利益 38,576 45,624 48,972 47,330 55,609 53,182 55,000
経常利益 52,968 62,046 65,122 64,570 65,255 75,723 71,500
当期純利益 23,926 29,423 38,806 41,474 40,279 42,534 39,000
EPS(円) 113.96 140.14 184.82 195.83 193.20 206.67 190.52
DPS(円) 42 44 46 60 62 66 68
営業利益率 1.20% 1.39% 1.46% 1.33% 1.51% 1.39% 1.39%
減価償却費 14,468 14,083 14,393 16,931 17,116
R&D費 106 108 103 991 1,418
前年比(売上) +2.5% +2.1% +5.9% +3.2% +4.0% +3.3%
前年比(営利) +18.3% +7.3% −3.4% +17.5% −4.4% +3.4%
前年比(純利益) +23.0% +31.9% +6.9% −2.9% +5.6% −8.3%

※FY2026/3短信実績・FY2027/3会社予想は2026-05-14開示。
FY2027/3純利益減益予想(−8.3%)はFY2026計上の政策投資株式売却益等の特別利益剥落が主因(営業利益は+3.4%増益予想)。
FY2026/3の売上原価・販管費・減価償却費・R&D費は短信未開示のため「—」。

BS — 5期(FY2021/3〜FY2025/3、百万円)

項目 FY2021/3 FY2022/3 FY2023/3 FY2024/3 FY2025/3
総資産 1,679,934 1,709,474 1,709,658 1,799,127 1,824,984
流動資産 1,174,113 1,209,766 1,179,280 1,244,190 1,282,746
固定資産 505,820 499,707 530,378 554,937 542,237
負債合計 1,041,001 1,060,385 1,021,603 1,062,515 1,067,037
流動負債 952,835 1,008,816 971,519 1,007,719 1,009,447
純資産 638,933 649,089 688,055 736,612 757,947
株主資本 463,439 483,320 512,430 540,265 563,286
利益剰余金 365,291 385,611 414,723 439,315 463,071
非支配株主持分 115,919 118,784 126,697 136,263 138,381
自己資本比率 31.1% 31.0% 32.8% 33.4% 33.9%
BPS(円) 2,490.98 2,525.72 2,673.62 2,858.57 2,979.39

※FY2026/3短信ベースBPS: 3,186.01円(PBR計算は現値株価2,742÷3,186.01=0.86倍)。

BS 詳細主要科目 — 5期(百万円)

項目 FY2021/3 FY2022/3 FY2023/3 FY2024/3 FY2025/3
現預金 240,047 260,450 193,561 228,084 259,337
短期有価証券 18,770 18,770 0 316 0
売上債権 702,187 699,694 714,829 742,652 749,085
棚卸資産 155,593 159,279 169,562 172,030 178,100
投資有価証券 204,720 190,773 192,623 210,865 199,078
有利子負債 350 0 0 0 0
仕入債務 900,014 907,997 890,966 924,297 932,474

※有利子負債=短期借入金+1年内返済長期借入金+長期借入金+社債。FY2021の350は1年内返済長期借入金。FY2022以降「借入金残高なし」と有報に明記(実質無借金)。

CF — 5期(百万円)

項目 FY2021/3 FY2022/3 FY2023/3 FY2024/3 FY2025/3
営業 CF 34,448 61,216 16,146 61,843 60,559
投資 CF −2,939 −24,343 −39,494 −7,817 −3,363
財務 CF −16,003 −16,471 −43,541 −25,248 −25,947
FCF(営業+投資) 31,509 36,873 −23,348 54,026 57,196
設備投資(Capex) 16,141 18,150 17,434 20,380 14,211

※FY2023の営業CF低下(16,146)はメディセオが未妥結仮納入から確定価格への移行過程の運転資本増加が主因。
FY2023投資CF−39,494はM&A等投資(プリメディカ等)を含む。
FY2024以降営業CF60,000台に回復。

FY2026/3(短信実績):

減価償却費明細 — 5期(百万円)

項目 FY2021/3 FY2022/3 FY2023/3 FY2024/3 FY2025/3
減価償却費 14,468 14,083 14,393 16,931 17,116

※FY2024/3以降の増加はALC(高機能物流センター)全国展開(13か所)に伴う設備増加が主因。

受注高・受注残高

該当なし(非受注産業=医薬品等卸売業)。卸売業は在庫補充型の取引形態のため受注残高概念は適用外。

運転資本分析(CCC)

⚠️分母統一(厳密法): 売上債権は売上高ベース、棚卸資産・仕入債務は売上原価ベース。

指標 FY2024/3 FY2025/3
売上債権回転日数(÷売上高×365) 742,652÷3,558,732×365 = 76.2日 749,085÷3,671,328×365 = 74.5日
棚卸資産回転日数(÷売上原価×365) 172,030÷3,312,077×365 = 19.0日 178,100÷3,415,569×365 = 19.0日
仕入債務回転日数(÷売上原価×365) 924,297÷3,312,077×365 = 101.9日 932,474÷3,415,569×365 = 99.6日
CCC −6.7日 −6.1日

卸売業は仕入債務回転が売上債権+棚卸資産回転の合計を上回るためCCCがマイナス(サプライヤーファイナンス効果)。
医薬品卸は薬価決定後の精算サイクルが長く、仕入債務約100日・売上債権約75日が業界典型値。

配当推移(円)

項目 FY2021/3 FY2022/3 FY2023/3 FY2024/3 FY2025/3 FY2026/3実績 FY2027/3予想
DPS(円) 42 44 46 60 62 66 68
配当利回り(÷現値2,742円) 1.53% 1.60% 1.68% 2.19% 2.26% 2.41% 2.48%
EPS(円) 113.96 140.14 184.82 195.83 193.20 206.67 190.52
配当性向(DPS÷EPS) 36.9% 31.4% 24.9% 30.6% 32.1% 31.9% 35.7%

連続増配(FY2021→FY2027の7期連続増配見通し)。配当性向は24〜37%のレンジで推移。FY2027予想は純利益減少にもかかわらず増配(35.7%)。

経営者予想精度(3期分)

get_earnings は直近2四半期分のみ取得(過去通期の予想→実績乖離の時系列は未取得)。
「予想精度の長期時系列データは本取得セットに無し(直近: FY2027/3会社予想 純利益39,000百万円・売上3,944,000百万円・営利55,000百万円)」と明記。
FY2026/3実績(純利益42,534)はFY2025/3実績(40,279)比+5.6%の増益着地。

健全性チェック(事業会社基準・9項目)

項目 基準 実績(FY2025/3) 判定
自己資本比率>40% >40% 33.9% ※卸売業は運転資本で流動負債が大の構造(医薬品代金サイト差)で低めは業種特性
有利子負債<現預金(実質無借金) 有利子負債ゼロ 有利子負債0・現預金259,337百万円(有報に「借入金残高なし」と明記)
流動比率>150% >150% 流動資産1,282,746÷流動負債1,009,447 = 127.1% ※仕入債務が大きい業種特性
利益剰余金>0 >0 463,071百万円
営業CF 3期連続黒字 3期連続+ FY2023:16,146 / FY2024:61,843 / FY2025:60,559(百万円)全期黒字
配当3期連続増配 3期連続+ FY2023:46→FY2024:60→FY2025:62円(連続増配継続中)
EPS前年比増加(直近期) 前年比+ FY2025 EPS 193.20円 vs FY2024 195.83円(−1.4%・微減)
ROE>8%(東証プライム基準) >8% 6.6%(東証プライム基準8%未達)
営業利益率>業界平均 医薬品卸平均≈1.3% 1.51%(FY2025/3、競合平均1.36%を上回る)

健全性スコア80/100(get_company提供)。自己資本比率・流動比率・ROEの3項目は業種構造上の課題で、大株主シルチェスターの資本政策要求(増配・自社株買い)と連動する改善余地がある。


4. 同業他社比較

競合選定基準

医薬品卸4大グループ(TDNet分類「卸売業」、主要事業が医薬品卸)。
時価総額レンジはメディパル5,613億円に対し東邦HD2,684億円〜アルフレッサHD3,998億円(0.48〜0.71倍)でスクリーニング。
全社3月決算・JP基準・EDINET上場。

最新期比較テーブル(FY2026/3短信実績ベース・現値時価総額)

億円表記(百万円÷100)。

指標 メディパルHD アルフレッサHD スズケン 東邦HD
ティッカー 7459 2784 9987 8129
現値時価総額(億円) 5,613 3,998 3,561 2,684
FY2026/3 売上高(億円) 38,174 31,041 24,866 15,534
FY2026/3 営業利益(億円) 532 362 364 166
FY2026/3 営業利益率 1.39% 1.17% 1.46% 1.07%
FY2026/3 純利益(億円) 425 417 381 173
FY2025/3 自己資本比率 33.9% 33.5% 36.6% 35.5%
FY2025/3 ROE 6.6% 5.7% 8.4% 7.9%
PBR(現値÷FY2026/3短信BPS) 0.86倍 0.83倍 0.93倍(※注1) 1.01倍(※注1)
配当利回り(FY2027予想DPS) 2.48% 3.23%(71円) 0.57%(30円・※注1) 4.34%(180円)
EV/EBITDA(FY2025/3) 4.15倍 4.86倍 4.04倍 8.43倍
標準 NC 比率(FY2025/3) 46.2% 36.2% 44.2% 22.0%
FY2025/3 営業 CF(億円) 606 56 −651 −267
FY2025/3 FCF(億円) 572 −193 −447 −309

※注1 スズケン: FY2026→FY2027でEPS545.54円→184.81円・DPS100円→30円と大幅な落差は株式分割(約3:1)の影響が強く示唆される。
スズケンの1株指標(EPS/BPS/DPS/PER/配当利回り)は分割で系列が不連続のため、比較は総額(純利益・時価総額)ベースを優先する。
PBR・配当利回りは現在の株価・DPS建てで算出しており、分割前後の連続性はない。
※注2 全社FY2027/3予想PERは東邦HD・アルフレッサHD・スズケンが政策投資株式売却益等の特別利益剥落で大幅減益予想(純利益−34〜−50%程度)のため、予想PERが一時的に高く見えることに注意。
比較はFY2025/3またはFY2026/3実績ベースを主軸とする。

競合3期推移(売上高・営業利益率、FY2023/3〜FY2025/3)

売上高(億円表記)

企業 FY2023/3 売上 FY2024/3 売上 FY2025/3 売上 FY2023→FY2025 CAGR
メディパルHD 33,600 35,587 36,713 +4.5%
アルフレッサHD 27,993(※) 29,097(※) 29,611 +2.9%(2期)
スズケン 22,789(※) 23,465(※) 24,000 +2.7%(2期)
東邦HD 14,404(※) 15,153(※) 15,185 +2.7%(2期)

営業利益率

企業 FY2023/3 FY2024/3 FY2025/3
メディパルHD 1.46% 1.33% 1.51%
アルフレッサHD 1.29%
スズケン 1.55%
東邦HD 1.25%

※競合FY2023/3・FY2024/3の個別値はget_financialsの取得範囲外のため、FY2025/3単年実績を提示。

運転資本効率(CCC)競合比較(FY2025/3・厳密法)

指標 メディパルHD アルフレッサHD スズケン 東邦HD
売上債権回転日数(日) 74.5 78.1(※) 86.8(※) 79.5(※)
棚卸資産回転日数(日) 19.0 22.3(※) 25.3(※) 23.8(※)
仕入債務回転日数(日) 99.6 110.9(※) 105.1(※) 103.9(※)
CCC −6.1日 −10.5日(※) −0.1日(※) −0.6日(※)
業界中央値 データなし データなし データなし

※競合のCCC事前計算参考値(検算用): アルフレッサHD≈−10.5日、スズケン≈−0.1日、東邦HD≈−0.6日(get_analysisに業界中央値の記載なし)。
全社マイナスCCCは医薬品卸共通の仕入債務ファイナンス構造(製薬メーカーへの支払いが医療機関からの回収より長い)を反映。


5. リスク評価

リスクマトリクス

リスク要因 影響度 発生可能性 具体的影響シナリオ 対応状況
薬価改定の恒常化(2年毎本改定+中間年改定) 確実(制度化済み) 流通マージン圧縮→営業利益率1%台さらに低下→規模拡大なき場合に絶対利益減少 ALC物流効率化・大型卸への集約で対応中
医療保険制度改革・後発品促進加速 中高 先発品→後発品シフトで取扱単価低下、先発品メーカーのリベート縮小 後発品販売体制強化で一定対応
物流2024年問題・人件費上昇 中高 既発生 ドライバー不足・人件費増→配送コスト増→卸マージンをさらに圧迫 メディスケット合弁・PALTAC物流共有で対応中
化粧品日用品卸の競争激化(あらた・花王グループ等) PALTACのドラッグストア向け価格交渉力低下・シェア競争激化 あらたとデータ新会社設立(共通化で業界コスト削減)
独占禁止法関連リスク・未妥結仮納入慣行の是正 過去の処分再発・是正コスト増・価格妥結率低下による利ざや不透明化 価格決定比率99.5%は高水準だが引き続き監視が必要
低ROE放置・PBR1倍割れ継続(バリュートラップ) 中高 中(改善不十分の場合) 資本効率悪化→機関投資家離れ→株価長期低迷→シルチェスターによる資本政策圧力強化 累計株主総還元性向40%・自己株取得方針を表明
新薬グローバル展開(JCRファーマ)失敗リスク 開発コスト増・市場化遅延→のれん等減損リスク 第I/II相段階で長期開発リスクあり

リスク因果関係図

graph TD
    A[薬価改定の恒常化<br>2年毎本改定+中間年] --> B[流通マージン圧縮<br>営業利益率1%台]
    B --> C[絶対利益の減少圧力]
    C --> D[物流効率化・ALC集約<br>で緩和]
    C --> E[規模拡大・M&Aで<br>固定費分散]
    
    F[物流2024年問題<br>人件費上昇] --> B
    
    B --> G[ROE低下継続<br>6.6%→東証8%基準未達]
    G --> H[PBR1倍割れ<br>0.86倍]
    H --> I[シルチェスター<br>資本政策要求]
    I -.->|増配・自己株買い・<br>消却で緩和| H
    
    J[医療保険制度改革<br>後発品促進] --> B
    J --> K[先発品メーカー<br>リベート縮小]
    K --> B
    
    L[PALTACセグメント<br>高収益2.36%] -.->|利益補完で緩和| C
    M[JCRファーマ<br>新薬グローバル展開] -.->|成功時に収益多角化| G
最大構造リスク:薬価改定の恒常化と利ざや圧縮

医薬品卸最大のリスクは、薬価制度改革の制度的・恒常的な深化である。
2026年度(令和8年度)薬価改定は改定率▲1.22%(国費換算▲0.43%)で施行され(出典: 厚生労働省2026年4月)、2027年度中間年改定も「着実に実施する」方向で確定している。
シナリオ別の影響は以下の通り。

シナリオA(ソフトランディング): 中間年改定率▲1%程度、大型バイオ医薬品の市場拡大で数量ベースの売上成長が継続→営業利益率は現行1%台を維持 シナリオB(ベースケース): 中間年改定率▲2〜3%、数量成長が価格下落を一部相殺→営業利益率が0.8〜0.9%台に低下、絶対営業利益が5年前水準に後退 シナリオC(ストレスシナリオ): 毎年改定+大幅引き下げが制度化・後発品強制置換加速→医療用医薬品卸の収益が極限的に圧縮され、業界で5番手以下の中規模卸が消滅する再編が加速。メディパルは規模と物流網の優位性から生き残るが、ROEは構造的に4〜5%台に低下

未妥結仮納入慣行(価格決定比率99.5%=仮納入後に事後的に価格決定)は、流通改善ガイドラインによる是正圧力下でも依然として業界慣行として継続している。
薬価改定後の価格妥結が遅れるほど、実際に受け取るマージンが不確実になるリスクも内包する。

バリュートラップリスク:標準NC46.2%・PBR0.86倍の資本効率問題

メディパルの標準NC(ネットキャッシュ)は259,337百万円(約2,593億円)で、時価総額5,613億円の46.2%に相当する。
広義NCAV(Net Current Asset Value)は3,551億円で時価総額の63.3%に達する。
この過剰な資本蓄積は実質無借金経営(健全性スコア80/100)の裏面であり、資本効率の低さを示している。

ROE6.6%(FY2025実績)は東証プライム市場が求める8%水準を下回っており、東証が2023年以降推進するPBR1倍割れ企業への改善要請対象に該当する。
シルチェスターは「増配・自己株取得・金庫株消却」を明示的に要求できる株主であり、FY2026/3に80億円超の自己株取得を実施、FY2027/3予想配当68円(連続増配)を公表しているものの、PBR1倍達成には追加的な還元・ROE改善が必要と市場は判断している。

「割安」か「バリュートラップ」かの判断において、シルチェスターの存在は重要なカタリストである。
アクティビスト圧力が経営陣を動かし資本効率改善が実現すれば割安解消、しかし低ROEと薬価リスクが構造的に継続すれば長期にわたる株価低迷(バリュートラップ)に陥る可能性を否定できない。


6. 投資判断

バリュエーション乖離コメントの定性補強

CN-PER 7.7倍 vs 予想PER 14.4倍の乖離について

標準NC259,337百万円(時価総額の46.2%)を控除した「実質事業価値」で評価すると、事業そのものの予想PERは7.7倍と非常に割安に見える。
しかし市場が14.4倍で評価している理由は、この巨額のNCが「事業に再投資されない可能性」を見透かしているからである。
2,593億円のNCが配当・自己株取得・成長投資に活用されなければ、株主には帰属しない「見せかけのキャッシュ」となる。
シルチェスターのアクティビスト圧力と東証の改善要請がこのNC活用を加速させれば、乖離は投資機会に転化する。
逆に経営陣が資本政策に保守的であり続ければバリュートラップとなる。

EV/EBITDA 4.15倍という超低水準の示唆

EV/EBITDA4.15倍は、同業のアルフレッサ(4.86倍)・東邦HD(8.43倍)との比較でも最低水準にある。
4倍台は事業買収対象として見た場合の割安水準(PE投資の想定収益率水準と重なる)であり、敵対的買収や同業合併の対象になるリスクと同時に、経営陣が「既存の市場評価が過小である」と認識した場合に大型の自己株取得・MBO等の特別還元を実施するインセンティブにもなる。

バリュエーション手法別の目標株価

PER法(適用PER × 予想EPS 190.52円)

シナリオ 適用PER 理論株価 根拠
保守的 10倍 1,905円 薬価リスク継続・ROE改善なし・業界平均下限
標準 14倍 2,667円 同業平均(スズケン・アルフレッサ参考)・中期ビジョン未達リスク折込
楽観的 18倍 3,429円 ROE8%超達成・シルチェスター圧力により大型還元実施・PBR1倍達成

現在株価2,742円は標準〜楽観の中間帯であり、現値はおおむね適正評価圏内とみられる。

EV/EBITDA法(EBITDA 72,725百万円、標準NC 259,337百万円)

シナリオ 適用倍率 理論EV +標準NC 理論時価総額 理論株価(÷204.7M株)
保守的 3.5倍 254,538百万円 259,337百万円 513,875百万円 2,511円
標準 4.5倍 327,263百万円 259,337百万円 586,600百万円 2,866円
楽観的 5.5倍 399,988百万円 259,337百万円 659,325百万円 3,221円

標準シナリオの理論株価2,866円は現在株価2,742円とほぼ一致しており、現値は「標準的な評価」に近い水準と判断できる。

下値メド: BPS3,186.01円が理論的純資産価値であり、PBR1.0倍=3,186円が実質的な下限価格となる。
現在株価2,742円はBPSを13.9%下回る(PBR0.86倍)状態であり、東証の改善要請下では理論的に「大幅な下値余地は限定的」とも解釈できる。

シナリオ別の詳細根拠

上振れシナリオ(確率25%):大型還元+中期ビジョン達成

前提条件: ①シルチェスターの継続的圧力により自己株取得規模拡大(年間150〜200億円水準)かつ消却を実施、②FY2027/3経常利益1,000億円目標に接近(FY2026/3実績755億円からの大幅改善)、③JCRファーマ超希少疾患薬の第II相成功ニュース、④ドラッグストア業界の統合進展によりPALTACのシェアが拡大 株価インプリケーション: PBR1.0倍(3,186円)〜PER18倍(3,429円)まで25〜30%の上値余地 投資家対応: バリュー系投資家にとって最良のエントリーポイント。アクティビスト催促イベント(定時株主総会・配当発表)前後のモメンタムを活用

ベースシナリオ(確率50%):緩慢な改善、現状維持

前提条件: ①FY2027/3予想達成(営業利益55,000百万円・純利益39,000百万円)、②薬価改定の影響を物流効率化で吸収、③自己株取得80〜100億円/年ペースを維持、④PALTACが安定成長(年率2〜3%の売上増) 株価インプリケーション: 現在株価2,742円前後での推移、配当利回り2.48%をインカムとして享受。
大きな上値は見込みにくいが下値も限定的 投資家対応: 配当受取り目的の中長期保有が合理的。
株価変動リスクが低い一方、ROE改善トリガーを待つ「忍耐」が必要

下振れシナリオ(確率25%):薬価大幅改定+PALTACシェア喪失

前提条件: ①2027年度中間年改定率▲3%超の大幅引き下げ、②ドラッグストア大手の業界再編でPALTACの交渉力が低下(ウエルシアHD+イオン薬局統合等)、③JCRファーマ協業が臨床失敗・開発中止により特別損失計上、④物流2024年問題のコスト増が想定を超える 株価インプリケーション: EV/EBITDA保守的3.5倍での理論株価2,511円まで下落リスク(現値比▲8%)。
PBR0.86倍から0.75倍への悪化も視野 投資家対応: 損切りラインを2,400円(PBR0.75倍相当)に設定。
薬価改定スケジュール(2026年10月頃の2027年度改定率議論)を注視

推奨アクションの構造化

買いの根拠と留意点

買いの根拠

  • EV/EBITDA 4.15倍は同業最安水準(東邦HD比較では約半分)であり、絶対的割安感がある
  • 標準NC 2,593億円という過剰資本がシルチェスターのアクティビスト圧力と東証改善要請で活用される場合、株価カタリストとなる
  • 配当利回り2.48%(予想DPS68円)は連続増配の確認済みであり、インカム投資家にとって魅力的
  • PALTACの安定高収益(営業利益率2.36%、ドラッグストア60%取引)がグループの下方耐性を確保
  • 医薬品卸4社の中で唯一、化粧品・日用品という「薬価リスクフリー」な大型収益セグメントを保有

留意点(リスク)

  • FY2027/3純利益は-8.3%の減益予想(政策投資株式売却益剥落)であり、短期的EPS希薄化リスクがある
  • ROE6.6%は東証プライム8%基準未達であり、機関投資家の組み入れ基準に抵触する可能性がある
  • 薬価中間年改定(2027年度)の具体的内容が2026年末に決定するまで、収益見通しに不確実性が残る
  • シルチェスターが実際に株主提案等のアクティビスト行動に出るかどうかは不透明であり、カタリスト実現時期を特定できない

カタリスト・タイムライン

時期 イベント 確認すべき数値 株価への影響
2026年6月下旬 定時株主総会(例年6月第4木曜頃) シルチェスターの議決権行使内容・資本政策提案の有無 アクティビスト提案なら株価急騰、現状維持なら中立
2026年9月30日 FY2027/3第2四半期末(中間配当権利確定) 中間配当DPS(想定34円)・上期累計営業利益進捗 業績進捗確認でモメンタム形成
2026年11月上旬(予想) FY2027/3第2四半期決算発表 上期営業利益(対前年比・対計画55,000百万円の進捗率)・PALTAC売上成長率 上期が前年比プラスなら全体評価改善
2026年末〜2027年初 2027年度薬価中間年改定率決定(厚労省・財務省折衝) 改定率(▲1%以内で影響軽微、▲2%超で下方リスク) 薬価リスクの織込みイベント、結果次第で株価方向性を大きく左右
2027年2月上旬(予想) FY2027/3第3四半期決算発表 通期計画達成確度・EPS修正の有無 中期ビジョン最終年度の達成見込みを市場が判断
2027年3月31日 FY2027/3期末・配当権利確定日 期末配当DPS(想定34円)・2027中期ビジョン最終評価 権利付最終日(3月28日頃)に向けた配当取り需要
2027年5月(予想) FY2027/3通期決算発表・次期中期ビジョン公表 経常利益1,000億円目標の達成度・新中期計画のROE目標設定 中期ビジョン達成なら評価大幅改善、未達なら株価調整
2027年以降随時 JCRファーマ超希少疾患薬(JR-446)の第II相完了・承認申請 臨床結果・申請タイムライン・海外展開スケジュール 成功時は新規事業バリューとして+100〜200円の株価上乗せ期待

7. 学習コーナー

着眼点1: メディパルの標準NC比率46.2%が溜まる構造的理由と活用の見通し

① メディパルでの具体例

メディパルの標準NC(ネットキャッシュ)は259,337百万円(約2,593億円)であり、時価総額5,613億円の46.2%に達する。
この水準は医薬品卸4社の中で最高水準(アルフレッサ36.2%・スズケン44.2%・東邦HD22.0%)であり、メディパルのNCが突出して厚いことを示している。

NCが溜まる「実質無借金×サプライヤーファイナンス」の複合作用

医薬品卸はCCCがマイナス(-6.1日)のため、売上高が増加するほど製薬企業からの「無利子の買掛金融資」が増加し、手元資金が増える。
この構造で生み出されたキャッシュを有利子負債の返済に使い続けた結果、「実質無借金」状態に至った。
さらに政策投資株式(取引先製薬企業・ドラッグストアとの持合い株)も過去に多数保有しており、これらの売却益がNCを押し上げてきた。

② 背景と比喩

実質無借金企業がなぜキャッシュを持ち続けるかは、「安全預金箱に入れっぱなしのお金」に例えられる。
利息はほぼつかない(現金・預金の利回り<1%)が、万一の危機(製薬企業の突然の取引停止、物流センター被災等)への備えとして経営陣は手放したがらない。

③ 投資家への示唆

東証の「PBR1倍割れ改善要請」とシルチェスターの「自己株買い・増配・消却要求」が重なる現在、2,593億円のNCの使途が株価の最大のドライバーである。
仮に全額を自己株取得・消却に使えば発行済株数が約46%減少し、EPSは2倍近くに跳ね上がる計算になる(ただし実際には成長投資・リスクバッファーとして一定額を保持する必要がある)。
FY2026/3に実施した自己株取得が80億円強であることを踏まえると、ペースは遅く市場の期待に応えていないと言える。


着眼点2: 医薬品卸の薄利多売(営業利益率1.07%)とマイナスCCC(-6.1日)の意味

① メディパルでの具体例

医療用医薬品卸の営業利益率は1.07%(FY2025/3)であり、売上高2.37兆円に対して営業利益は252億円にすぎない。
一方、CCCはマイナス6.1日(売上債権74.5日+棚卸資産19.0日-仕入債務99.6日)であり、仕入先への支払い(99.6日後)が顧客からの回収(74.5日後)よりも遅い。

マイナスCCCは「運転資本ファイナンスの奇跡」

通常の製造業は売上債権と棚卸資産に多大な運転資本を注ぎ込み、キャッシュ不足に悩む。
ところにマイナスCCCの卸は、売上が増えるほど「自動的にキャッシュが増える」構造を持つ。
これは大型小売(コンビニ、amazonなど)も活用するビジネスモデルであり、医薬品卸の場合は製薬企業という「強い仕入先」に対して仕入代金の支払いを長期に引き伸ばす交渉力があることを意味する。

② 背景と比喩

薄利多売ビジネスを「高速道路の通行料収入」に例えると理解しやすい。
車1台(1件の取引)から得られる通行料(利益)は微々たるものだが、1日に何万台(何万取引)も通ることで巨大な収益を積み上げる。
医薬品卸は「医療という必需品の高速道路」であるため、景気に左右されにくい安定収益を誇る反面、通行料(薬価)が政府に引き下げられると一切の抵抗手段がない。

③ 投資家への示唆

CCCのマイナス幅が縮小(例: -6.1日→-3日)すると、その分だけキャッシュフローが悪化する。
一方、薬価改定で取引価格が低下すると取引規模が縮小し、サプライヤーファイナンスの恩恵も縮小する。
投資家はCCCの推移(有報の貸借対照表)を毎期チェックすることで、卸の利ざや環境の変化を早期に察知できる。


着眼点3: 薬価改定が卸の利ざやに効く仕組み

① メディパルでの具体例

FY2025/3において、医療用医薬品卸売事業の売上高は2,366,717百万円、しかし過去の薬価改定実績は2020年度▲4.38%、2022年度▲6.69%、2024年度▲4.67%という大幅な引き下げが続いており(出典: 有報テキスト要約)、改定の度に取扱品目の「薬価」すなわち公定価格が引き下げられた。

卸は「薬価と仕入値の差額」で生きている

薬価(公定価格)は国が定めるため、医療機関はその価格で医薬品を購入する権利を持つ。
しかし卸は製薬企業からの仕入値をメーカーと交渉できる(それがリベート・アローアンスの仕組み)。
薬価改定でメーカーの出荷価格も下がる一方で、最終的な流通マージン(=薬価-実質仕入コスト)は改定率・交渉力・品目ミックスによって複雑に変動する。
大型ブロックバスター薬の特許切れ・後発品参入も卸の利ざやに大きく影響する。

② 背景と比喩

薬価制度を「政府が定めた電力料金(電気代)」に例えると理解しやすい。
電力小売業者(卸に相当)は電気の買値(発電コスト)と売値(規制電力料金)の差で利益を得るが、政府が料金改定をすると収益が圧縮される。
しかも電力料金(薬価)は2年に1度本改定、間の年に中間年改定と実質毎年引き下げられる構造になっている。

③ 投資家への示唆

2027年度の中間年改定率が▲2%を超えるかどうかは、FY2027/3決算の最重要変数となる。
投資家は厚生労働省・財務省の薬価折衝(例年12月末)を必ずフォローし、▲2%超なら来期業績への下方修正リスクを評価する必要がある。


着眼点4: シルチェスター(アクティビスト11.71%)とPBR0.86倍の資本政策圧力

① メディパルでの具体例

シルチェスター・インターナショナル・インベスターズLLPは2025年3月21日付の大量保有報告書(変更報告書)で11.71%(25,675,900株)の保有を報告し、保有目的欄に「発行者に対して増配、自己株式の買入、金庫株消却その他資本政策の変更を要求することがある」と明記した(出典: 金融庁EDINET大量保有報告書)。
2021年時点での保有報告(5.05%)から継続的に保有を積み増してきたことがわかる。

シルチェスターは「記録的な長期保有者」

ロンドン発・1994年創業のシルチェスターは、運用資産約550億米ドルを管理する独立系バリュー運用会社で、日本株の長期保有比率が高い。
電通グループ(9%超保有)など複数の日本の大型割安株に集中投資しており、保有期間は5〜10年以上に及ぶ。
短期的な議決権行使よりも経営対話と継続保有による「静かな圧力」が特徴であり、メディパルにも数年単位での資本政策改善を求めていると推測される(出典: マネックス証券・各種報道)。

② 背景と比喩

アクティビスト株主を「大株主の地主」に例えると、メディパルは地主(シルチェスター)から土地を借りている(株式を保有されている)状態であり、地主は賃料値上げ(増配)や土地の有効活用(自己株取得・消却)を求めている。
経営陣が応じなければ最終的に「土地の強制売却」(株主提案・取締役選任への介入)という手段に出るリスクがある。

③ 投資家への示唆

PBR0.86倍かつROE6.6%の現状で、シルチェスターが定時株主総会で議決権を積極行使するか、資本政策提案を提出するかどうかは重要な株価カタリストである。
2026年6月の定時株主総会の議案内容・シルチェスターの投票行動(6月の議決権行使結果の開示)を必ずチェックすること。


着眼点5: メディパルの指標ポジショニング(相場観テーブル)

指標 メディパルの値 同業他社平均(4社) 全上場中央値(参考) 評価コメント
予想PER 14.4倍(FY2027予想) 約12〜15倍(医薬品卸) 約15倍 同業平均水準だが、PALTACの高収益を反映して若干プレミアム
PBR 0.86倍 約0.7〜1.1倍(各社差異) 約1.2倍 全上場中央値を大きく下回る。東証改善要請の対象水準
ROE 6.6%(FY2025実績) 6.5〜8.4%(東邦最高ROE) 約8〜10% 東証プライム8%基準未達。薄利多売構造の制約
EV/EBITDA 4.15倍 約4〜8倍(東邦8.43倍が外れ値) 約8〜12倍 全上場比で極めて低水準。NC水準の高さが主因
配当利回り 2.48%(予想DPS68円) 約1.5〜3.0% 約2% 連続増配継続であり平均以上のインカム
営業利益率 医療卸1.07%・PALTAC2.36% 卸全体1.0〜1.5% 約5〜7%(全業種) 医薬品卸の構造的薄利多売。全業種比較では際立って低い
標準NC比率 46.2%(2,593億円) 約27〜44%(スズケン44.2%・東邦22%) 約10〜20% 4社中最高水準。資本効率改善余地の裏返し
自己資本比率 33.9% 30〜40%前後 約45% 卸業として標準的。バランスシート健全性は高い
CCC -6.1日 約-5〜+5日(業種差大) 約30〜40日 マイナスCCCは卸の強み。サプライヤーファイナンス構造を確認
相場観の読み方

この表でメディパルが「同業平均より劣位」なのはROEとPBRのみであり、NC比率・EV/EBITDA等の指標では「割安感の源泉が明確」である。
割安と判断するか「安いには理由がある(バリュートラップ)」と判断するかは、シルチェスター圧力によるNC活用の実現可能性と、薬価改定の影響度次第であることが、この表から読み取れる。


🤔 自分への問い

以下は読者(=自分)が投資判断力を鍛えるための必須3問(演習フォーマット §C-3)。模範解答は意図的に記載していない。現時点の自分の答えを箇条書きで残してよい。

問1: メディパルHDの最大の強みは何か? それが5年後も強みであり続けるための条件は?

(自分の答え)

問2: 自分ならメディパルHDに投資するか? その判断の根拠を3行で説明せよ。

(自分の答え)

問3: この分析で一番難しかった概念は何か? それを自分の言葉で1段落で説明せよ。

(自分の答え)

関連: 演習フォーマット §C-3 / 演習・チェックリスト index


参考情報

ガバナンス情報

項目 内容
代表取締役社長 渡辺秀一(Shūichi Watanabe)
代表取締役副社長 長福康弘(Yasuhiro Nagafuku)
設立年 1923年(創業1898年)
従業員数(連結) 13,061名(FY2025/3)/ 平均年齢48.6歳 / 平均年収813.7万円
資本金 223億98百万円
主要取引銀行 みずほ銀行・りそな銀行・三菱UFJ銀行・三井住友銀行
監査法人 要確認(公式有報を参照)
上場市場 東京証券取引所プライム市場(コード: 7459)
海外拠点 超希少疾患領域でグローバル展開(JCRファーマとの協業)。詳細拠点は要確認
株主総会 6月下旬(例年)
社外取締役比率 33%(取締役12名中4名が社外役員)
指名・報酬委員会 設置済み(委員長: 社外取締役)
当座貸越枠 1,845億円(実質無借金かつ最大借入余力確保)

(出典: メディパルHD 会社概要ページ、コーポレート・ガバナンスページ)

大株主構成(2026年3月31日現在)

順位 株主名 保有比率 区分
1 日本マスタートラスト信託銀行(信託口) 14.73% 信託銀行(機関投資家向け保管)
2 ノーザン・トラスト・カンパニー(シルチェスター・インターナショナル) 4.95% アクティビスト系外資ファンド(実質11.71%の一部)
3 日本カストディ銀行(信託口) 4.23% 信託銀行(機関投資家向け保管)
4 ステート・ストリート・バンク・アンド・トラスト 2.85% 外資系カストディアン
5 ノーザン・トラスト・カンパニー(米国免税年金ファンド) 2.83% 外資系年金
6 小林製薬株式会社 2.48% 事業会社(政策保有)
7 ノーザン・トラスト・カンパニー(Non Treaty Clients) 2.11% 外資系カストディアン
8 MPグループメディセオ従業員持株会 1.85% 従業員持株
9 ノーザン・トラスト・カンパニー(IEDU UCITSクライアント) 1.69% 外資系
10 JPモルガン・チェース銀行 1.53% 外資系カストディアン

(出典: メディパルHD 株式基本情報ページ 2026年3月31日現在)

注記: 上表の「ノーザン・トラスト(シルチェスター)4.95%」は名義上の直接保有分。
シルチェスターは複数名義を合算した大量保有報告書(2025-03-21付)で11.71%(25,675,900株)を申告しており、実質最大の機関投資家株主である。
小林製薬(2.48%)は取引先との政策保有に相当。

経営陣に問うべき3つの質問(社外取締役・株主として)

Q1: 標準NC約2,593億円の具体的配分計画は? FY2026/3に実施した自己株取得は80億円強に留まり、2,593億円の約3%にすぎない。
資本効率(ROE6.6%)の東証プライム基準8%達成に向けた、より具体的かつ積極的な資本還元計画(中期5年累計の自己株取得・消却上限設定など)を提示すべきではないか。

Q2: ROE6.6%→8%超への具体的なタイムラインは? 2027メディパル中期ビジョンの経常利益1,000億円目標に対し、FY2026/3実績は755億円(進捗率75.5%)。
ROE8%超のためには当期純利益を現在比約20%以上増加させるか、自己資本を相当規模縮小する必要がある。
どちらの経路で達成するのか、定量的に説明できるか。

Q3: PBR0.86倍是正に向けた短期・中期の施策ロードマップは? PBR=ROE×PERの分解でみると、PER14.4倍は適正水準に近い。
問題はROE(資本効率)にある。
FY2027/3以降の新中期ビジョンにおいて、ROE目標値と達成のためのレバー(増益・自己株買い消却・DOE変更など)を定量的に開示することを株主は求めている。

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本レポートは2026年5月28日時点の情報に基づいており、その後の状況変化を反映していない場合がある。

データソースの時点差

データ種別 基準日 ソース
セグメント財務データ FY2025/3(2025年3月31日) EDINET有価証券報告書(E02632)
直近通期決算(売上・営業利益等) FY2026/3(2026年3月31日) TDNet決算短信(2026年5月14日開示)
来期会社予想 FY2027/3(2027年3月31日) TDNet決算短信(2026年5月14日開示)
株価・時価総額 2026年5月28日 市場データ(price_fetcher)
大株主データ 2026年3月31日 メディパルHD株式基本情報ページ
シルチェスター保有比率11.71% 2025年3月21日 金融庁EDINET大量保有報告書(変更報告書)
薬価改定率(2026年度) 2026年4月1日施行 厚生労働省告示
ガバナンス情報 2025年時点 メディパルHDコーポレート・ガバナンスページ