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陸運業主要プレイヤー比較

【経済・陸運業】陸運業プレイヤー比較

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目次
  1. 1. 比較の枠組み
  2. 比較対象とその選定理由
  3. 評価軸
  4. 2. 全社財務サマリー(最新FY)
  5. 3. 財務比較(5か年推移)
  6. 売上高推移(億円)
  7. 営業利益推移(億円)
  8. 純利益推移(億円)
  9. 営業利益率推移(%)
  10. ROE推移(%)
  11. 営業キャッシュフロー推移(億円)
  12. 自己資本比率推移(%)
  13. 有利子負債推移(億円)
  14. D/Eレシオ推移(倍)
  15. 配当性向推移(%)
  16. 1株当たり指標(最新期FY2025・EPS / BPS)
  17. 4. セグメント別収益構成(最新期)
  18. 5. 各社個別評価
  19. 6. 比較サマリー — どこが勝っているか
  20. 評価マトリクス
  21. 勝者と理由
  22. 注目すべき構造変化
  23. 関連レポート

陸運業主要プレイヤー比較


このページの読み方

陸運業(宅配・路線便・3PL・国際物流・重量物)の上場8社を横断比較します。**結論は §6「どこが勝っているか」**にあります。

  1. §1–2 枠組み・全社サマリー — 比較軸と最新期(FY2025)の主要指標(詳細な財務マトリクスは折りたたみ)
  2. §3 財務比較 — 成長性・収益性・キャッシュ・健全性・株主還元を5か年推移+グラフで
  3. §4–5 セグメント・各社個別評価 — 業態構成と各社の個別評価(集約図に集約)
  4. §6 総合評価 — 多軸ヒートマップで「どこが勝っているか」を結論づけ

陸運業は業種タイプ3(サービス業・労働集約型)。2024年問題(ドライバー残業規制)が業界構造を変えた最重要イベントであり、運賃値上げの通過力が利益率の分化軸となる。
宅配(ヤマト・SG)/国際物流(NIPPON EXPRESS)/路線便(セイノー・福山)/3PL(センコー・SBS)/重量物(山九)と業態が異なる8社を横断比較する。


1. 比較の枠組み

比較対象とその選定理由

# 企業名 証券コード 選定理由
1 ヤマトホールディングス 9064 宅配最大手。EC成長の恩恵と2024年問題の直撃を同時に受ける業界の指標銘柄
2 NIPPON EXPRESSホールディングス 9147 国内最大の国際物流・フォワーダー。IFRS・12月決算。欧米関税影響を最も受ける
3 SGホールディングス 9143 宅配No.2(佐川急便)。法人比率高く単価維持。宅配セクター内で収益性が最も安定
4 セイノーホールディングス 9076 路線便の大手。地方幹線網と運賃値上げ通過力が評価軸
5 センコーグループホールディングス 9069 3PL特化で売上成長継続。M&A・倉庫投資で高レバレッジ(D/E比1.28)
6 山九 9065 重量物・機工事業のニッチトップ。陸運8社中で最高の営業利益率(OPM 7.2%・ROE 10.4%)
7 SBSホールディングス 2384 3PL特化・M&A累積で高成長。D/E比0.84の高レバレッジ成長株
8 福山通運 9075 路線便・中国四国地盤。2024年問題で利益率が急落(OPM 2.4%)

注: 8社は宅配・国際物流・路線便・3PL・重量物と専門分野が異なる。
会計基準混在(NIPPON EXPRESSホールディングス=IFRS・12月決算、SBSホールディングス=12月決算、他=3月決算JGAAP)。
共通の逆風は2024年問題で、運賃転嫁の巧拙が利益率を分けた。

評価軸

本レポートでは以下の観点で各社を評価する:


2. 全社財務サマリー(最新FY)

データ基準日: 財務 = 各社 FY2025 / 株価 = 2026-05-17 単位: 金額は億円、比率は %、EV/EBITDA は倍。
自己資本比率・ROE・D/E の分母は**自己資本 = 純資産 − 非支配持分(親会社株主帰属持分)**で統一。
会社公表の自己資本比率と一致する。

指標 FY2025
ヤマトホールディングス
FY2025
NIPPON EXPRESSホールディングス
FY2025
SGホールディングス
FY2025
セイノーホールディングス
FY2025
センコーグループホールディングス
FY2025
山九
FY2025
SBSホールディングス
FY2025
福山通運
売上高 17,627 25,748 14,792 7,374 8,546 6,068 4,903 3,025
営業利益 142 515 878 299 349 439 213 74
営業利益率 0.8% 2.0% 5.9% 4.1% 4.1% 7.2% 4.3% 2.4%
純利益 379 27 581 193 186 307 118 87
ROE 6.3% 0.3% 9.9% 4.5% 7.7% 10.4% 9.3% 3.0%
自己資本比率 47.4% 34.3% 56.2% 54.9% 33.8% 54.5% 36.5% 57.5%
営業CF 477 2,087 1,186 527 447 435 354 245
EV/EBITDA

業態典型値チェック: サービス業の営業利益率2-8%レンジ。
山九7.2%は重量物ニッチトップとして合理的。
ヤマト0.8%・福山2.4%は2024年問題で急落(FY2021: ヤマト5.4%・福山7.4%)。
SG 5.9%が宅配セクター内で唯一の安定水準。
ROE注記: NIPPON EXPRESSホールディングスのFY2025 ROE 0.3%は純利益27億への急減(特別損失等)によるもの。
FY2024(370億)から純利益が大きく落ち込んだ単年要因で、本業の営業利益は491→515億と微増している。

📊 最新期 財務マトリクス(科目 × 全8社/クリックで展開)

単位: 金額は億円(円÷1億・四捨五入)。
DSO/DIO/DPO/CCC は日数、利益率・自己資本比率・ROE は %、EV/EBITDA は倍。
FYは全社 FY2025(NIPPON EXPRESSホールディングス・SBSホールディングスは2025年12月期)。

科目 FY2025
ヤマトホールディングス
FY2025
NIPPON EXPRESSホールディングス
FY2025
SGホールディングス
FY2025
セイノーホールディングス
FY2025
センコーグループホールディングス
FY2025
山九
FY2025
SBSホールディングス
FY2025
福山通運
【PL】
売上高 17,627 25,748 14,792 7,374 8,546 6,068 4,903 3,025
売上原価 23,342 6,508 5,331 4,346 2,856
営業利益 142 515 878 299 349 439 213 74
営業利益率 0.8% 2.0% 5.9% 4.1% 4.1% 7.2% 4.3% 2.4%
純利益 379 27 581 193 186 307 118 87
【CF】
営業CF 477 2,087 1,186 527 447 435 354 245
減価償却費 487 1,918 401 241 301 196 127 188
【資産】
流動資産 5,212 10,333 3,706 2,336 2,292 2,803 1,551 740
売掛金 2,198 5,586 1,950 1,066 2,186 732 395
棚卸資産 34 129 33 195 255 26 402
現預金 2,834 1,169 774 673 414 204 296
有形固定資産 4,744 5,466 4,885 4,249 3,625 1,844 1,100 3,579
のれん 158 640 647 90 221 16 119 3
総資産 12,674 24,150 10,406 7,708 7,187 5,452 3,469 5,007
【負債・純資産】
流動負債 3,546 7,595 2,226 2,323 1,847 1,391 1,299 898
買掛金 1,735 2,933 876 588 521 381 160
固定負債 3,124 8,064 2,334 1,150 2,908 1,091 904 1,231
総負債 6,671 15,855 4,560 3,473 4,755 2,481 2,203 2,129
有利子負債 1,738 3,773 2,054 903 3,105 795 1,067 1,104
純資産合計 6,004 8,295 5,846 4,236 2,432 2,971 1,266 2,878
非支配持分
自己資本 6,004 8,295 5,846 4,236 2,432 2,971 1,266 2,878
自己資本比率 47.4% 34.3% 56.2% 54.9% 33.8% 54.5% 36.5% 57.5%
D/E比 0.29 0.45 0.35 0.21 1.28 0.27 0.84 0.38
【運転資本】
DSO(日) 79 131 55
DIO(日) 2 2 34
DPO(日) 46 36 32
CCC(日) 35 98 56
【収益性】
ROE 6.3% 0.3% 9.9% 4.5% 7.7% 10.4% 9.3% 3.0%
EV/EBITDA(倍)

出典: EDINET DB get_financials(XBRL直接)+ローカルEDINETスナップショット(XBRL由来)。
金額は円→億円換算(円÷1億・四捨五入)。自己資本=純資産−非支配持分。
自己資本比率=自己資本÷総資産、ROE=純利益÷期末自己資本、D/E=有利子負債÷自己資本

売上原価非開示の会社(ヤマト・SG・センコー・福山)はCCC等が「—」(前受モデル等を意味するものではなく、原価開示の有無による)。
各社 総資産=総負債+純資産合計 を検証済み。


3. 財務比較(5か年推移)

計算規約・出典(クリックで展開)
  • 出典は EDINET DB get_financials(XBRL直接・各社有報 FY2021〜FY2025)。金額は円→億円換算(円÷1億)。すべて生データからの導出で推測値は含まない。
  • 自己資本 = 純資産 − 非支配持分。自己資本比率 = 自己資本 ÷ 総資産。ROE = 純利益 ÷ 期末自己資本。D/E = 有利子負債 ÷ 自己資本。
  • CCC「—」社は売上原価(COGS)非開示。無借金・前受モデル等を意味するものではない。
  • NIPPON EXPRESSホールディングス・SBSホールディングスは12月決算。各社 総資産 = 総負債 + 純資産 を検証済み。

5か年推移は 行 = 企業 / 列 = 年 で表示(前年比の把握が容易)。最新期の全科目は §2 直下のトグル「最新期 財務マトリクス」を参照。

📈 3-1 成長性 売上・営業利益・純利益(5か年)

売上高(棒・左軸)と営業利益(線・右軸)の5か年推移(8社)

売上高推移(億円)

社名 FY2021 FY2022 FY2023 FY2024 FY2025 4Y CAGR
ヤマトホールディングス 16,959 17,936 18,007 17,586 17,627 +1.0%
NIPPON EXPRESSホールディングス 26,187 22,390 25,776 25,748
SGホールディングス 13,121 15,884 14,346 13,169 14,792 +3.0%
セイノーホールディングス 5,920 6,077 6,315 6,428 7,374 +5.6%
センコーグループホールディングス 5,724 6,231 6,963 7,784 8,546 +10.5%
山九 5,339 5,538 5,792 5,635 6,068 +3.3%
SBSホールディングス 4,035 4,555 4,319 4,481 4,903 +5.0%
福山通運 2,855 2,913 2,934 2,876 3,025 +1.5%

センコーグループホールディングス(+10.5%)が最高成長。
M&A・3PL需要拡大が牽引。
セイノーホールディングス(+5.6%)は運賃値上げが売上増に寄与。
NIPPON EXPRESSホールディングスはFY2025で踊り場。
ヤマトホールディングス(+1.0%)・福山通運(+1.5%)は宅配・路線便の構造的低成長を映す。

営業利益推移(億円)

社名 FY2021 FY2022 FY2023 FY2024 FY2025
ヤマトホールディングス 921 772 601 401 142
NIPPON EXPRESSホールディングス 1,555 601 491 515
SGホールディングス 1,017 1,557 1,353 892 878
セイノーホールディングス 246 275 285 234 299
センコーグループホールディングス 215 248 255 299 349
山九 339 345 382 352 439
SBSホールディングス 207 218 197 177 213
福山通運 211 221 214 104 74

SGホールディングスがFY2022ピーク(1,557億)から減少も陸運最大の営業利益を維持。ヤマトホールディングス(921→142億)と福山通運(214→74億)は2024年問題後遺症で急落
山九(339→439億)とセンコーグループホールディングス(215→349億)は一貫増益で対照的。

純利益推移(億円)

社名 FY2021 FY2022 FY2023 FY2024 FY2025
ヤマトホールディングス 567 560 459 376 379
NIPPON EXPRESSホールディングス 1,083 370 317 27
SGホールディングス 743 1,067 1,265 583 581
セイノーホールディングス 167 173 190 146 193
センコーグループホールディングス 142 152 153 159 186
山九 235 226 250 244 307
SBSホールディングス 108 117 101 96 118
福山通運 153 168 208 78 87

NIPPON EXPRESSホールディングスはFY2024 317億→FY2025 27億へ純利益が急減(営業利益は微増のため、特別損失等の営業外・特別要因が主因)。
SGホールディングスはFY2023ピーク(1,265億)から581億へ正常化。
山九は307億と過去最高益を更新。

💰 3-2 収益性 営業利益率・ROE

営業利益率推移(%)

社名 FY2021 FY2022 FY2023 FY2024 FY2025
ヤマトホールディングス 5.4 4.3 3.3 2.3 0.8
NIPPON EXPRESSホールディングス 5.9 2.7 1.9 2.0
SGホールディングス 7.8 9.8 9.4 6.8 5.9
セイノーホールディングス 4.1 4.5 4.5 3.6 4.1
センコーグループホールディングス 3.8 4.0 3.7 3.8 4.1
山九 6.4 6.2 6.6 6.2 7.2
SBSホールディングス 5.1 4.8 4.6 4.0 4.3
福山通運 7.4 7.6 7.3 3.6 2.4

山九(7.2%)が8社中最高を維持・改善継続。
SGホールディングス(9.8%→5.9%)はFY2022ピーク後に下降も宅配2社中で最高。福山通運(7.3%→2.4%)とヤマトホールディングス(5.4%→0.8%)の急落が2024年問題の直撃を示す

ROE推移(%)

社名 FY2021 FY2022 FY2023 FY2024 FY2025
ヤマトホールディングス 9.7 9.4 7.4 6.4 6.3
NIPPON EXPRESSホールディングス 14.3 4.6 3.7 0.3
SGホールディングス 18.4 20.9 22.3 9.9 9.9
セイノーホールディングス 3.9 4.0 4.2 3.3 4.5
センコーグループホールディングス 9.8 9.5 8.6 7.8 7.7
山九 9.9 9.1 9.2 8.5 10.4
SBSホールディングス 13.4 12.7 9.8 8.5 9.3
福山通運 5.6 6.5 7.7 2.6 3.0

山九(10.4%)・SGホールディングス(9.9%)・SBSホールディングス(9.3%)がROE上位グループ。NIPPON EXPRESSホールディングスはFY2022 14.3%→FY2025 0.3%へ大きく低下(FY2025純利益27億の急減が直撃)。
山九はFY2025改善で陸運8社中の収益性・ROEともに最良水準。

💵 3-3 キャッシュ創出 営業キャッシュフロー

営業キャッシュフロー推移(億円)

社名 FY2021 FY2022 FY2023 FY2024 FY2025
ヤマトホールディングス 1,239 520 900 643 477
NIPPON EXPRESSホールディングス 2,952 1,857 2,279 2,087
SGホールディングス 1,213 818 1,654 776 1,186
セイノーホールディングス 387 455 393 484 527
センコーグループホールディングス 319 319 477 512 447
山九 250 437 333 217 435
SBSホールディングス 275 224 141 158 354
福山通運 332 321 310 185 245

NIPPON EXPRESSホールディングスは純利益急減でも営業CF 2,087億を確保し、減価償却費1,918億の大きさ(資本集約度の高さ)が下支え。
ヤマトホールディングスは利益急落に連動して営業CFも1,239→477億へ縮小した。

CCC(運転資本の重さ)横棒

CCCは売上原価(COGS)を開示する4社(NIPPON EXPRESS 35日・山九 98日・SBS 56日)のみ算出。
ヤマト・SG・センコー・福山は原価非開示のため「—」(運転資本の軽重を意味するものではない)。
重量物・機工の山九は工事性の長い売上サイトでCCC98日と突出する。

🛡️ 3-4 財務健全性 自己資本比率・有利子負債・D/E

自己資本比率推移(%)

社名 FY2021 FY2022 FY2023 FY2024 FY2025
ヤマトホールディングス 53.6 55.0 55.7 50.1 47.4
NIPPON EXPRESSホールディングス 36.5 37.9 37.2 34.3
SGホールディングス 51.2 55.5 62.7 65.8 56.2
セイノーホールディングス 62.9 63.3 63.9 63.2 54.9
センコーグループホールディングス 33.5 33.5 30.8 29.8 33.8
山九 51.9 53.8 56.6 56.5 54.5
SBSホールディングス 29.1 31.0 34.0 35.6 36.5
福山通運 57.9 53.6 56.7 58.9 57.5

有利子負債推移(億円)

社名 FY2021 FY2022 FY2023 FY2024 FY2025
ヤマトホールディングス 652 459 483 925 1,738
NIPPON EXPRESSホールディングス 2,650 3,178 3,261 3,773
SGホールディングス 1,238 1,353 972 848 2,054
セイノーホールディングス 137 143 153 122 903
センコーグループホールディングス 1,461 1,837 2,367 2,989 3,105
山九 554 435 562 798 795
SBSホールディングス 986 1,041 1,016 1,044 1,067
福山通運 927 1,172 1,015 989 1,104

D/Eレシオ推移(倍)

社名 FY2021 FY2022 FY2023 FY2024 FY2025
ヤマトホールディングス 0.11 0.08 0.08 0.16 0.29
NIPPON EXPRESSホールディングス 0.35 0.40 0.38 0.45
SGホールディングス 0.31 0.26 0.17 0.14 0.35
セイノーホールディングス 0.03 0.03 0.03 0.03 0.21
センコーグループホールディングス 1.00 1.14 1.32 1.46 1.28
山九 0.23 0.18 0.21 0.28 0.27
SBSホールディングス 1.22 1.13 0.99 0.92 0.84
福山通運 0.34 0.46 0.38 0.33 0.38

バランスシート構成(各社・総資産=100%/資産は上から流動資産→固定資産の標準BS構造)

センコーグループホールディングス(D/E 1.28)が最も高レバレッジ——M&A・倉庫投資の借入で自己資本比率33.8%。
SBSホールディングス(D/E 0.84)も3PLの自社倉庫投資で高め。
対してヤマト・セイノー・山九・SG・福山は自己資本比率47〜58%の健全水準。
ただしヤマトはFY2024→FY2025に有利子負債を925→1,738億へ倍増(D/E 0.16→0.29)させており、減益局面での資金需要が表れている。

🎁 3-5 株主還元・1株価値 配当性向・EPS/BPS

配当性向推移(%)

社名 FY2021 FY2022 FY2023 FY2024 FY2025
ヤマトホールディングス
NIPPON EXPRESSホールディングス
SGホールディングス
セイノーホールディングス
センコーグループホールディングス
山九
SBSホールディングス
福山通運

配当総額データが未取得のため配当性向は全社「—」。各社とも安定配当・累進配当を志向するが、本表ではEDINET取得値に限定して空欄を維持する(捏造補完しない)。

1株当たり指標(最新期FY2025・EPS / BPS)

社名 最新FY EPS(円) BPS(円)
ヤマトホールディングス FY2025 105.2 1,665.3
NIPPON EXPRESSホールディングス FY2025 11.1 3,413.5
SGホールディングス FY2025 90.8 912.9
セイノーホールディングス FY2025 102.6 2,256.9
センコーグループホールディングス FY2025 105.9 1,384.3
山九 FY2025 554.3 5,355.4
SBSホールディングス FY2025 296.7 3,186.3
福山通運 FY2025 214.6 7,058.4

EPS = 純利益 ÷ 期末発行済株式数(自己株式控除後)、BPS = 自己資本 ÷ 同。
NIPPON EXPRESSホールディングスはEPS 11.1円と純利益急減を映すが、BPS 3,413.5円は厚い自己資本を保つ。
福山通運のBPS 7,058.4円は発行済株式数の少なさを反映。


4. セグメント別収益構成(最新期)

社名 主要セグメント 収益構成・特色 補足
ヤマトホールディングス EXP事業87% / Contract Logistics6% / Global5% 宅配(EXP)が9割近くを占める集中型。EC成長と単価競争が直結 EV7,500台導入・宅配再編計画中
NIPPON EXPRESSホールディングス 日本48% / 欧州20% / 物流サポート13% / 東アジア6% / 南アジア・オセアニア5% 日本が最大だが欧米・アジア分散の真のグローバル企業。警備輸送・重量品建設も保有 IFRS・貿易量・為替感応度大
SGホールディングス デリバリー69% / ロジスティクス26% / 不動産2% 宅配(佐川急便)が中核。法人向け比率高く単価維持力が強み DOE5.7%の高還元政策
セイノーホールディングス 輸送事業75% / 自動車販売16% / 物品販売5% 路線便(西濃運輸)中心に自動車販売を持つ複合体。地方路線網が強み 運賃値上げ通過成功
センコーグループホールディングス 物流64% / 商事・貿易21% / ライフサポート7% 物流特化に加え商事・ライフサポートも持つ多角型3PL。M&Aで拡大継続 D/E比1.28で積極投資中
山九 物流事業49% / 機工事業47% プラント・製鉄所向け重量物輸送と機工(設置・メンテ)の2本柱。機工の利益率が物流を補完 機工OPM11.3%・物流OPM3.3%のハイブリッド
SBSホールディングス 物流事業94% / 不動産事業4% 物流に特化したM&A成長モデル。自社倉庫保有率が高い D/E比0.84
福山通運 運送事業78% / Chartered Transportation9% / 流通加工7% 中国四国を地盤とする路線便特化。単一地域集中で2024年問題の直撃を受けた OPM 2.4%まで低下

ヤマト・SGの宅配2強はEC需要を取り込むが2024年問題の人件費・運賃転嫁が利益率を左右。
NIPPON EXPRESSは国際物流のグローバル分散、山九は機工事業による収益補完が差別化軸。
センコー・SBSは3PL特化のM&A成長で売上を伸ばす一方、高レバレッジがリスク要因。


5. 各社個別評価

各社の個別評価サマリー(特色・強み・弱み・直近の動き)


6. 比較サマリー — どこが勝っているか

評価マトリクス

評価軸ヤマトHDNIPPON EXPRESS HDSG HDセイノーHDセンコーGHD山九SBS HD福山通運
成長性★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
収益性★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
財務健全性★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
ビジネスモデル★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
規制耐性★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
総合★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★

★が多いほど高評価(5段階)。色が濃い緑=強み、赤=弱み。総合は5軸を踏まえた結論。

評価ポジショニング(営業利益率 × ROE、バブル=売上規模)

勝者と理由

収益性の勝者は山九(OPM 7.2%・ROE 10.4%)——重量物+機工のハイブリッドで参入障壁が高く、陸運8社中で営業利益率・ROEともに最良。
機工事業(OPM 11.3%)が物流事業(OPM 3.3%)の低収益を補完する構造が競合不在で、FY2025は純利益307億の過去最高益を更新した。

財務健全性の勝者はSGホールディングス・福山通運・セイノーホールディングス・山九(自己資本比率54〜58%)——いずれもD/E比0.4以下の健全財務。
中でもSGホールディングスは宅配No.2として単価維持力が高く、自己資本比率56.2%・高還元(DOE5.7%)と財務健全性を両立する。

成長性の勝者はセンコーグループホールディングス(売上CAGR+10.5%)とSBSホールディングス(+5.0%)——3PL特化で2024年問題による物流外部化需要を最大に取り込む。
ただし高レバレッジ(D/E比1.28/0.84)はリスク要因。

警戒すべきはヤマトホールディングス・福山通運・NIPPON EXPRESSホールディングス——ヤマト(OPM 0.8%)・福山(2.4%)は2024年問題で利益が急落。
NIPPON EXPRESSはFY2025純利益27億・ROE 0.3%へ落ち込んだが、営業利益は515億と微増で、本業は持ち堪えている。

注目すべき構造変化


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出所・検証メタデータ(通常は閲覧不要。クリックで展開)
source: EDINET DB get_financials(XBRL直接)+ローカルEDINETスナップショット(XBRL由来・有利子負債の統一定義)
financials_fetched_at: 2026-06-21
period: 各社 FY2021〜FY2025(period_end 3-31、NIPPON EXPRESS HD・SBS HD は 12-31)
companies: ヤマトホールディングス(9064) / NIPPON EXPRESSホールディングス(9147) / SGホールディングス(9143) / セイノーホールディングス(9076) / センコーグループホールディングス(9069) / 山九(9065) / SBSホールディングス(2384) / 福山通運(9075)
equity_basis: 自己資本 = 純資産 − 非支配持分(親会社株主帰属持分)。自己資本比率・ROE・D/E の分母に使用。会社公表の自己資本比率と一致
audit_fix: 2026-06-21 監査修正。B群: 自己資本比率を自己資本基準で統一・§3を11指標5か年へ拡張・CCC/BS明細を get_financials から実数化。売上原価非開示の会社(ヤマト・SG・センコー・福山)はDSO/DIO/DPO/CCCは「—」
charts: landtransport_sales_oi_trend / landtransport_ccc / landtransport_bs_mix / landtransport_profitability / landtransport_company_all