理解度チェック_セグメント編
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銀行業セグメント分析 クイック確認
銀行業セグメント分析_1_業態区分と市場規模・銀行業セグメント分析_3_FP&A断面と投資視点を読んだ後の理解度チェック(全9問)。
🟦=基礎 / 🟨=応用。
各問の解答・採点観点は折りたたみ内。
第1部 業態区分と市場規模(銀行業セグメント分析_1_業態区分と市場規模)
Q1. 業態区分とROE・自己資本の頂点 🟦
問題: 銀行業の5業態をすべて挙げよ。また、FY2025でROEが最も高い業態(企業)と、BS自己資本比率が最も堅牢な企業をそれぞれ答えよ。
解答と採点観点
解答: 5業態 = メガバンク/地銀大手/地銀中堅/ネット銀行/信託銀行。
ROE最高はネット銀行(楽天銀行 18.0%)、BS自己資本比率最堅牢はしずおかFG(7.42%)。
採点観点: ①5業態を列挙 ②ROE最高=楽天(ネット) ③自己資本比率最堅牢=しずおかFG(千葉5.29%・横浜5.19%でも可だが最堅牢はしずおか)
出典: 第1部 §2-1・§3
Q2. メガバンクの収益規模と水準 🟦
問題: メガバンク3行のFY2025純利益はおよそ合計いくらか。また3行のROE水準は何%帯に収斂したか。
解答と採点観点
解答: 約39,263億円(三菱UFJ 18,629+三井住友 11,780+みずほ 8,854)。
ROEは8-9%帯に収斂(三菱UFJ 9.1/三井住友 8.0/みずほ 8.5)。
採点観点: ①3.8〜4.0兆円のレンジ ②**8-9%**に収斂 ③(補足)利上げによるNIM改善+政策保有株縮減益が要因と言及できれば加点
出典: 第1部 §3・3-1
Q3. 開示の落とし穴(営業利益・自己資本比率)🟨
問題: 銀行のP/Lで「営業利益」が使われない理由を述べよ。また、本分析の自己資本比率4-7%とバーゼル規制上の自己資本比率の違いを説明せよ。
解答と採点観点
解答: 銀行会計基準では営業利益が開示されず、経常利益(または業務純益)で代替する。
4-7%はBS自己資本比率(自己資本÷総資産)で、預金で総資産が膨らむため低く出る。
バーゼル規制比率は自己資本÷リスクアセットで実態10-15%と別物。
採点観点: ①営業利益非開示→経常利益/業務純益 ②BS基準=自己資本÷総資産 ③BIS規制=自己資本÷リスクアセット(別物)
出典: 第1部 §3注記・§5-2
競争構造・バリューチェーン(第1部に統合)
Q4. 参入障壁と実質的な新規参入経路 🟦
問題: 銀行業の参入障壁は何か。その障壁が高いにもかかわらず、実質的な新規参入の経路となっているものを2つ挙げよ。
解答と採点観点
解答: 参入障壁は銀行業免許+自己資本規制(バーゼル)。
実質的な新規参入経路は①ネット銀行 ②BaaS/フィンテック・決済(PayPay等)・地域BANK連携。
採点観点: ①免許・自己資本規制が障壁 ②ネット銀行 ③フィンテック/BaaS/決済
出典: 第1部 §4(5フォース)
Q5. 代替品の脅威 🟨
問題: 銀行業の5フォースで「代替品の脅威」が中〜強と評価される。具体的に何が預金・決済・与信を侵食しているか。地銀が最も受ける構造的圧力は何か。
解答と採点観点
解答: フィンテック・決済(PayPay等)・ノンバンク・社債等の直接金融が侵食。
地銀は預金流出(ネット銀行への移動)と地域経済縮小の二重圧力で、再編(横浜FG=旧コンコルディアが先駆け)が加速。
採点観点: ①フィンテック/決済/直接金融 ②地銀の預金流出+地域縮小 ③再編加速(横浜FG)
出典: 第1部 §4
Q6. 銀行型P/L構造とCCC不適用 🟨
問題: 銀行の業務粗利益から当期純利益までのP/L構造を順に述べよ。また、製造業のCCC(DSO/DIO/DPO)が銀行に適用できない理由と、その代替指標を答えよ。
解答と採点観点
解答: 業務粗利益(資金利益+役務取引等利益)→ −経費(OHR)→ 業務純益 → −与信費用 → 当期純利益。
銀行は売上原価・売掛買掛の概念が無く(金融型)、CCCは不適用。
代替はALM(預貸率・LCR・ALMギャップ・預金粘着性)。
採点観点: ①業務粗利益→経費→業務純益→与信費用→純利益 ②金融型でCCC不適用 ③ALM(預貸率/LCR等)
出典: 第1部 §5-2・§7-3(第2部)
第2部 FP&A断面と投資視点(銀行業セグメント分析_3_FP&A断面と投資視点)
Q7. 金利感応度(NIM)🟦
問題: 日銀政策金利が+10bps上昇した場合、メガバンク3行合計の資金利益はおよそいくら増えると推計されるか。FY2025メガ純利益合計に対し何%程度か。
解答と採点観点
解答: 約**+960-1,200億円/年**。
メガ3行純利益合計(約39,263億円)の2.4-3.1%程度。
採点観点: ①+1,000億円前後 ②純利益の**2-3%**程度 ③(補足)海外NIM・有価証券評価損益は別途である点
出典: 第2部 §7-3-1
Q8. ALMと金利上昇の二面性 🟨
問題: 金利上昇局面で銀行のBSに同時に起こる相反する2つの影響を述べよ。どの業態がどちらのリスクを強く受けるか。
解答と採点観点
解答: ①債券評価損リスク(保有JGBの時価下落)と ②利ざや改善(短プラ連動貸出の金利上昇)が同時発生。地銀は有価証券保有比率が高く①のリスク大。
採点観点: ①債券評価損 ②利ざや改善 ③地銀が評価損リスク大
出典: 第2部 §7-3
Q9. 評価手法とPBR水準 🟨
問題: 銀行業の第一の評価指標は何か(およびEV/EBITDAが不適用な理由)。地銀中堅3社のPBR水準と、それが意味することを述べよ。
解答と採点観点
解答: PBR×ROEのセット評価(PERは信用コストのボラで歪む。EV/EBITDAは預金が特殊負債でEVが極端なマイナスになり不適用)。
地銀中堅(しずおか0.75/千葉0.86/横浜FG0.87)はPBR1倍割れ=純資産価値割れで、再編・株主還元による是正余地を示す。
採点観点: ①PBR×ROE ②EV/EBITDA不適用(預金の特殊性) ③地銀中堅PBR0.75-0.87倍の純資産割れ
出典: 第2部 §7-5・§9-1