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市場ニュース 2026-08-07

市場2026-08-07

【市場・株式】【市場・コモディティ】【市場・金利】【市場・為替】【政治・金融政策】米国韓国中東

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目次
  1. 今日の地合い
  2. Snapshot
  3. 今日の主題
  4. 世界のAIメモリ株が連鎖安——サンディスク急落からキオクシア11%安、KOSPIサーキットブレーカーまで
  5. ホルムズ海峡の緊張が再燃、原油が3%超反発——米長期金利は4.67%に上昇
  6. Watchlist
  7. 出典

今日の地合い

Snapshot

項目 水準・前日比 投資上の意味
日本株(日経225) 65,683.26円(▲617.18円、▲0.93%) 値がさ株のキオクシア急落が直撃した反落、TOPIXは+0.24%と明暗
米国株(ダウ/S&P500/ナスダック) 53,885.10(▲0.85%)/7,709.96(▲0.18%)/26,348.35(▲0.06%) 金利上昇と原油高、メモリ株安が重荷も下げ幅は限定的
ドル円 157.86円(17時、前日比ほぼ横ばい) 原油高・米金利上昇と日銀利上げ観測が綱引き
米10年金利 4.67%(前日比+0.06pt) 原油高によるインフレ再燃懸念で上昇
原油(WTI) 77.99ドル(+2.77ドル、+3.69%) ホルムズ海峡の緊張再燃で急反発、直近の下落基調が反転

今日の主題

世界のAIメモリ株が連鎖安——サンディスク急落からキオクシア11%安、KOSPIサーキットブレーカーまで

8月6日午前(日本時間)、東京市場でキオクシアホールディングスの株価が前日比6,000円安(-11.05%)の4万8,300円まで急落した。
引き金は前日(8月5日、米東部時間)に決算を発表した米サンディスクとウエスタンデジタルだった。
両社とも実績自体は市場予想を上回る好決算で、サンディスクの第4四半期(FY2026)売上高は89.7億ドル、調整後EPSは39.25ドルといずれも予想超過だった。
それでも次期(FY2027第1四半期)売上高ガイダンスの中央値が105億ドル台にとどまり、市場が織り込んでいた110億ドル台の水準に届かなかったことから、AIストレージ投資の収益化ペースへの疑念が一気に噴出した。
ウエスタンデジタルは終値ベースで16%安の437ドル、サンディスクは11%安の1,198ドル、マイクロンも6%安の844ドル、シーゲイトも6%安の786ドルまで売られた(24/7 Wall St)。

この流れはアジア太平洋市場にも即座に波及し、韓国KOSPI指数は前日比4.58%安の6,296.38ポイントまで急落してサーキットブレーカーが発動、SKハイニックス・サムスン電子にも海外勢の売りが集中した(KED Global)。
東京市場ではキオクシアの急落に加え、中国の国有企業が国産の液浸DUVリソグラフィー装置の量産を始めたとの報道が重なり、NAND型メモリの供給過剰・価格競争への長期的な懸念も意識された(日本経済新聞)。
もっとも東京エレクトロンとアドバンテストは好決算を受けて業績を上方修正しており、半導体セクターの中でも「メモリ」と「製造・検査装置」で明暗が分かれた。
値がさ株であるキオクシアの急落が直撃した日経平均は前日比617円18銭安(-0.93%)の65,683円26銭まで反落した一方、時価総額加重で幅広い銘柄の動きを反映するTOPIXは9.68ポイント高(+0.24%)とむしろ小幅上昇し、両指数で明暗が分かれた(財経新聞)。

好決算でもガイダンスが市場の高い期待に届かなければ売られるという構図は、AI関連株に共通する値動きのクセであり、投資額が大きく効果の検証に時間がかかるAIインフラ関連銘柄では今後も繰り返される可能性が高い。

コア数値: キオクシア-11.05%・4万8,300円(日本経済新聞)、ウエスタンデジタル-16%・437ドル/サンディスク-11%・1,198ドル/マイクロン-6%・844ドル(24/7 Wall St)、KOSPI-4.58%・6,296.38(KED Global)、日経平均65,683.26円(-0.93%)/TOPIX+0.24%(財経新聞)。

ホルムズ海峡の緊張が再燃、原油が3%超反発——米長期金利は4.67%に上昇

8月6日、イランとオマーンがホルムズ海峡を通る暫定航路の座標について合意に近づいたとの報道が流れる一方、イラン国営通信ファールスは同日、米国・イスラエル船舶の通航を禁止するなど、より制限的な内容の草案を公表した。
イエメンのフーシ派勢力によるサウジアラビア軍事拠点への攻撃を主張する報道も重なり、6月に一度署名された覚書が短期間で形骸化した経緯への警戒感もあって、市場は「緊張緩和」への期待を急速に巻き戻した(CNBC)。

前日まで暫定合意観測を受けて下落基調にあった原油は一転して急反発し、WTI原油先物は前日比3.69%高の77.99ドルまで上昇した(Trading Economics)。
原油高は輸入インフレ再燃への警戒を強め、米長期金利は10年債利回りが前日比0.06ポイント高の4.67%まで上昇した。
株式市場では金利上昇と原油高、メモリ株安が重なり、ダウ工業株30種平均は前日比464ドル安(-0.85%)の53,885ドル、S&P500は0.18%安の7,709.96、ナスダック総合は0.06%安の26,348.35とそろって続落した(Yahoo Finance)。
ドル円は東京市場で17時時点157円86銭と、前日終値からほぼ横ばいの水準で推移した(株探)。

日銀が8月5日に公表した6月会合の議事要旨では、原油高や円安による物価上振れリスクへの対応を求める意見が多数を占め、早期の追加利上げを支持する声も示されていたことが明らかになっている(NHK)。
原油の急反発は、この物価上振れシナリオを補強する材料となり、市場が織り込む9月利上げ観測(6割超)を側面支援する形になっている。

コア数値: WTI原油77.99ドル(+3.69%、Trading Economics)、米10年金利4.67%(+0.06pt、Trading Economics)、ダウ53,885.10ドル(-0.85%)/S&P500 7,709.96(-0.18%)/ナスダック26,348.35(-0.06%、Yahoo Finance)、ドル円157.86円(株探)。

Watchlist

期間 確認項目 注目水準・イベント 見方が変わる条件
短期(8/7 21:30頃) 米7月雇用統計 非農業部門雇用者数(市場予想85,000人前後)、失業率(4.2%→4.3%予想) 大幅下振れ→9月利下げ観測が再燃しドル安・金利低下/堅調なら追加利上げ観測が後退
短期(数日) メモリ株・KOSPIの続落有無 KOSPI6,296pt、サーキットブレーカー再発動有無 追加安→AIメモリ相場の巻き戻しが本格化/自律反発→押し目買い局面と判断
短期(数日) ホルムズ海峡の正式合意有無 イラン草案の米・イスラエル船舶通航禁止条項の扱い 制限的内容で正式化→原油続騰・地政学リスク再燃/緩和方向で決着→原油反落
中期(9/17-18) 日銀金融政策決定会合 政策金利、総裁会見のトーン 利上げ実施→円高・株安リスク/据え置き→織り込み済み観測の巻き戻しで円安圧力
中期(数週間) AIストレージ関連の決算ガイダンス継続 マイクロン等の今後の決算 弱いガイダンスが続く→AI投資の収益化懸念が広がる/堅調な受注が確認されれば売り一服
📘 今日の学習(クリックで展開/全員必読ではありません)

日経平均とTOPIXはなぜ逆方向に動いたのか——「価格加重」と「時価総額加重」の違い

8月6日、日経平均は617円安(-0.93%)と大きく下げた一方、TOPIXは9.68ポイント高(+0.24%)とほぼ逆方向に動いた。
原因は指数の計算方法の違いにある。日経平均は「株価そのもの」を単純平均する価格加重型の指数で、キオクシア(1株4万8,300円前後)のような値がさ株が急落すると、その企業の時価総額の大小に関わらず指数全体を強く押し下げる。
一方TOPIXは各企業の時価総額(発行済株式数×株価)で加重する時価総額加重型のため、キオクシア1銘柄の急落が指数に与える影響は限定的で、内需・食品株など幅広い銘柄の底堅さが反映されやすい。

同じ「日本株」でも、どの指数を見るかによって市場の見え方はまったく変わる——値がさ株のニュースに触れたときは、日経平均だけでなくTOPIXも合わせて確認すると、相場の本当の広がりがわかりやすい。

出典