📚 業界ノート

市場ニュース 2026-10-06

市場2026-10-06

【市場・金利】米国グローバル(複数横断)【政治・金融政策】【市場・株式】【市場・コモディティ】【国際・地政学】

#市場ニュース#マクロ経済#投資学習

目次
  1. 今日の地合い
  2. Snapshot
  3. 今日の主題
  4. 雇用減速とサービス物価上昇が併存、長期金利は高止まり
  5. 原油は実際の輸出回復を織り込む、供給リスクは残る
  6. Watchlist
  7. 出典

今日の地合い

Snapshot

項目 水準・前日比 投資上の意味
日経225 69,946.86円(+2.40%) 技術株主導、7万円手前
米国株 ダウ 51,267.90(+0.18%)
S&P 500 7,773.95(+0.66%)
ナスダック 27,477.31(+1.05%)
ナスダック最高値。大型テックと買収材料が支え
ドル円 157.66円(+0.05%・東京17時中値) NY基準を照合できず、同一条件の東京値で比較
米10年金利 5.31%(+3bp・AP 16:15 ET) NY終盤の報道値。借入コストに重さ
WTI原油 89.43ドル(−1.84%・11月限清算値) 供給期待で低下、供給不安は残る

今日の主題

雇用減速とサービス物価上昇が併存、長期金利は高止まり

前週の米雇用統計は+2.9万人(Reuters調査予想+9.0万人)で、追加利上げ観測が後退しました。
その後の10月5日23:00 JST発表のISMサービスPMIは54.9(市場予想55.0、8月55.4)と、景気拡大を示す水準を維持しました。
活動指数は56.5(前月61.7)へ鈍化した一方、価格指数は74.0(72.6)へ上昇。
成長鈍化で利上げ圧力が弱まる一方、サービス価格の粘りが早期利下げ期待を抑える構図です。

APが報じた米10年金利は5.31%で、前週末終盤の5.28%から3bp上昇。
米株は大型テック株や買収案件に支えられ、ナスダックが最高値を更新しました。
長期金利の上昇は株価の割引率を押し上げますが、企業成長や個別の買収材料が強い日は株高と同居します。
金利上昇の背景はISMだけではなく、APは原油高やAI関連投資を含む米景気の強さも挙げています。

指標・出所 数値
サービスPMI(ISM/予想は外為どっとコム) 54.9(予想55.0、8月55.4)
価格指数(ISM) 74.0(8月72.6、指数値)
米10年金利(AP、10月5日16:15 ET掲載) 5.31%(前週末終盤5.28%、+3bp)
米株終値(AP) ダウ 51,267.90(+0.18%)/S&P 500 7,773.95(+0.66%)/ナスダック 27,477.31(+1.05%)

原油は実際の輸出回復を織り込む、供給リスクは残る

10月5日に新たに注目されたのは、9月最終週の中東産原油輸出が7日のうち4日で戦前水準を上回ったという船積みデータです(Reuters)。
供給が戻る期待からWTI11月限は清算値89.43ドルへ下落しました。
G7は10月2日にIEAを通じた1億バレルの協調放出を決め、4か月で実施、最初の20日間にディーゼルを前倒しすると表明しています。

輸出の回復と備蓄放出は、原油の希少性に付く上乗せ分を和らげます。
一方、Reutersはホルムズ海峡周辺の船舶攻撃や湾岸のエネルギー設備への被害懸念も伝えています。
放出の実行量や輸出回復が続くかを確認するまでは、今回の値下がりだけで供給正常化を判断できません。

指標・出所 数値・確認内容
中東産原油輸出(Reuters) 9月最終週、7日中4日で戦前水準超え
WTI(Newsquawk、NYMEX 11月限) 89.43ドル/バレル(前回清算値91.11ドルから−1.68ドル、−1.84%)
G7協調放出(GOV.UK共同声明) 1億バレルを4か月で放出、最初の20日間にディーゼルを前倒し

Watchlist

期間 確認項目 注目水準・イベント 見方が変わる条件
短期 FRBの物価・雇用判断 FOMC議事要旨:10月8日 03:00 JST 物価圧力への警戒が強ければ長期金利の高止まり要因。雇用減速を重く見る内容なら利上げ観測を抑えやすい
短期 原油の実供給 中東輸出の継続、G7の1億バレル放出 輸出・放出の遅れや船舶攻撃の拡大で供給リスクが再上昇
中期 FRB政策 FOMC会合10月27〜28日、声明発表予定:10月29日 03:00 JST 物価と雇用のどちらを重視するかで金利・株式の評価が変わる
📘 今日の学習(クリックで展開/全員必読ではありません)

長期金利は、近い将来の政策金利見通しだけで決まりません。将来のインフレ不確実性や、長期債を保有するリスクへの補償も反映されます。

雇用が鈍って追加利上げ観測が後退しても、サービス価格が上がり続ければ長期金利が下がらないことがあります。
今回はISM価格指数が 74.0、米10年金利が 5.31%。
短期の政策金利観測と長期の資金調達コストを分けて見ると、株高と金利高の併存を読み解きやすくなります。

出典