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市場ニュース 2026-07-28

市場2026-07-28

【市場・株式】米国中東【市場・コモディティ】【市場・金利】中国【政治・金融政策】

#市場ニュース#原油#中東#US-Iran#米金利#日本株#半導体#中国#FOMC#ビッグテック決算

目次
  1. 今日の地合い
  2. Snapshot
  3. 今日の主題
  4. 原油8%超急落——US-Iran攻撃停止で地政学プレミアムが剥落
  5. 半導体が逆行安——中国勢の攻勢とFOMC・決算週への警戒
  6. Watchlist
  7. 出典

今日の地合い

Snapshot

項目 水準・前日比 投資上の意味
日本株(日経225) 64,931.19(+0.50%/+320円) 中東リスク後退で3日ぶり反発。木曜の急落から一服
米国株(S&P500/ナスダック) 7,413.18(+0.02%)/24,932.08(‑0.18%) 原油安でダウ主導の反発、半導体安がナスダックの重し。値動きが分化
ドル円 163.57円(‑0.13%) 高値圏で小動き。原油安・金利低下でも円の買い戻しは限定的
米10年金利 4.64%(‑約4bp) 原油安でインフレ懸念が緩む。FOMC前で様子見
原油(WTI/Brent) 82.61ドル(‑7.5%)/88.36ドル(‑8.7%) US-Iran攻撃停止で供給不安が後退。全資産を動かした震源

今日の主題

原油8%超急落——US-Iran攻撃停止で地政学プレミアムが剥落

週末にトランプ大統領が2週間続いたイランへの空爆を停止し、イランも米国が攻撃を控える限り攻撃をやめる意向を示した。
これで先週一時102ドルを付けていた原油は一気に崩れ、Brentは88.36ドル(‑8.7%、7/17以来の安値)、WTIも82.61ドル(‑7.5%)へ急落した(Reuters・CNBC)。
ホルムズ海峡の供給途絶リスクに乗っていた「地政学プレミアム」が、停戦が週末を越えて持続したことで剥落した格好だ。

原油は燃料から物流まで幅広くコストに乗るため、下落はそのままインフレ再燃観測の後退につながる。
米10年金利は4.64%(‑約4bp)へ低下し(Trading Economics)、燃料コストや景気敏感業種の比重が大きいダウは52,210.08(+0.51%)と反発、日経平均も64,931.19円(+0.50%)と中東リスク後退を好感して3日ぶりに戻した(日本経済新聞・株探)。
ただし停戦は「相手が撃たない限り」という条件付きの脆いもので、攻撃が再開すれば原油は再び跳ね、金利・株の巻き戻しも早い。

半導体が逆行安——中国勢の攻勢とFOMC・決算週への警戒

原油安の追い風にもかかわらず、半導体は逆行して売られた。
Sandiskは‑11.02%と急落、Nvidiaも‑5.0%安と重く、ナスダックは24,932.08(‑0.18%)と小反落した(The Motley Fool)。
きっかけは中国のメモリ大手が上海で大型IPOを準備しているとの観測で、増産・価格競争への警戒からSandiskやMicronなどNAND関連に売りが集中したこと。
Nvidiaは中国製の半導体製造装置との競争懸念が重しとなった。
原油という共通の追い風と、半導体固有の逆風が同じ相場で綱引きした一日だ。

背景には、今週が四半期で最も材料の多い週だという事情もある。
7/28-29にFOMCが開かれ、政策金利は5.25〜5.50%での据え置きが有力視される(6月会合で年内の利下げ想定を1回に絞ったタカ派転換の流れ)。
7/29にはMicrosoftとMetaの決算が控え、巨額のAI投資に見合う収益を示せるかが問われる。
BofAは8〜10月が季節的に最も弱い時期だと指摘しており、上値では高値警戒が働きやすい。
支出だけが膨らむ決算やFOMCのタカ派姿勢が確認されれば、半導体の再調整が長引く余地がある。

Watchlist

期間 確認項目 注目水準・イベント 見方が変わる条件
短期(数日) US-Iran停戦の持続 攻撃再開の有無・中東情勢 再開→原油再騰でインフレ・金利上昇が再燃
短期(数日) 原油(Brent) 88ドル前後 90ドル回復→リスクオフ再来/80ドル割れ→株の支え
短期(数日) ビッグテック決算 7/29 Microsoft・Meta(他Amazon・AMD) AI投資に見合う収益・ガイダンス不足→半導体の再調整
短期(数日) 半導体・メモリ Sandisk・Micron、中国メモリのIPO観測 中国増産観測の拡大→NAND市況悪化観測で連れ安
中期(3-4週) FOMC 7/28-29会合、声明・利下げ示唆 タカ派維持(利下げ後ずれ)→金利高止まりで株の重し
中期(3-4週) 米株の季節性 8〜10月 BofA指摘の弱含み局面入り→高値警戒が強まる
📘 今日の学習(クリックで展開/全員必読ではありません)

なぜ同じ日にダウが上げてナスダックが下げるのか——セクターローテーション

この日はダウが+0.51%と反発する一方、ナスダックは‑0.18%と下げた。同じ相場で指数が逆方向に動くこの現象は、指数ごとに中身のセクター構成が違うことから生まれる。

原油安はコスト低下・インフレ緩和として、輸送・製造・金融など景気敏感で「割安(バリュー)」寄りの業種に追い風になる。
こうした銘柄の比重が大きいのがダウだ。
一方でナスダックは半導体などハイテク「成長(グロース)」株が中心で、今回は中国勢の攻勢という固有の逆風を抱えていた。
成長株は原油よりも自らの決算やバリュエーションに反応しやすいため、同じ日でも資金がグロースからバリューへ移る。
これがセクターローテーションだ。

指数が食い違って見えたら、**「各指数はどの業種が主役か」「今日の材料はどちらに有利か」**をセットで思い浮かべると、値動きの内訳が腑に落ちる。
ダウは値がさの工業・金融株の影響が大きく、ナスダックはハイテク偏重——この違いを押さえるだけで、相場の分化を読み解きやすくなる。

出典