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市場ニュース 2026-09-03

市場2026-09-03

【市場・株式】【市場・金利】【市場・為替】【市場・コモディティ】米国【政治・金融政策】

#市場ニュース#日本国債#長期金利#日経平均#TOPIX#NYダウ#ドル円#ADP雇用統計#WTI原油

目次
  1. 今日の地合い
  2. Snapshot
  3. 今日の主題
  4. 日経平均が3日続落、長期金利は30年ぶりの3%台目前に
  5. 米国株は3指数そろって反発、ADPの弱さとFed高官発言でドル安・円高
  6. Watchlist
  7. 出典

今日の地合い

Snapshot

項目 水準・前日比 投資上の意味
日本株(日経225) 64,325.64円(-1,889.70円、-2.85%、3日続落) 財政・金利懸念で全面安。TOPIXも9日ぶりに反落
米国株(ダウ/S&P500/ナスダック) 53,061.95(+295.07、+0.56%)/7,666.60(+35.13、+0.46%)/26,217.83(+118.05、+0.45%) 弱いADP雇用統計とハト派Fed発言で3指数そろって反発
ドル円 158円台前半(NY終値158.22円、直前高値159.72円) 利上げ観測後退でドル売り優勢、原油上昇が下げ渋りを演出
米10年金利 4.814%前後(2023年11月以来の高水準、上昇ペースは減速) 高値圏で推移するも、Williams発言後は上昇が一服
原油(WTI) 90.76ドル(+0.54ドル、+0.60%) 中東の緊張緩和観測とドル安が支え。情勢は依然流動的

今日の主題

日経平均が3日続落、長期金利は30年ぶりの3%台目前に

2日の東京株式市場で日経平均株価は前日比1,889.70円(-2.85%)安の64,325.64円と3日続落し、TOPIXも100.26ポイント(-2.40%)安の4,081.60と9営業日ぶりに反落した。
この日は上昇した業種が一つもない全面安の展開で、非鉄金属・サービス業・電気機器・輸送用機器などが軒並み下落した。
背景にあるのは長期金利の一段の上昇で、新発10年国債利回りは一時3.015%まで上昇し、前日9月1日の2.990%からさらに切り上がって1996年以来およそ30年ぶりの高水準を更新した。
金利上昇の要因は高市政権の積極財政による財政悪化への懸念、いわゆる財政プレミアムの拡大にある。
加えて米国とイランの緊張激化による原油供給途絶懸念、それに伴う原油高が企業の原材料費・輸送費を圧迫するとの見方も株売りに拍車をかけた。
金利上昇は割引率の上昇を通じて将来利益を織り込むグロース株・ハイテク株の評価を直撃しやすく、この日は高成長を見込んで買われてきた銘柄群を中心に収益悪化懸念からの売りが広がった。
長期金利の上昇は日本にとどまらず、この後の米国市場での金利・為替の動きにも波及している。

コア数値:

指標 数値 出典
日経平均(9/2) 64,325.64円(-1,889.70円、-2.85%) Yahoo!ニュース(共同通信)
TOPIX(9/2) 4,081.60(-100.26、-2.40%) 日本経済新聞
新発10年国債利回り(9/2) 一時3.015%(30年ぶり高水準) 日本経済新聞
新発10年国債利回り(9/1) 2.990% 日本経済新聞(前日比較)

米国株は3指数そろって反発、ADPの弱さとFed高官発言でドル安・円高

2日の米国市場ではダウ工業株30種平均が前日比295.07ドル(+0.56%)高の53,061.95ドル、S&P500が35.13ポイント(+0.46%)高の7,666.60、ナスダック総合が118.05ポイント(+0.45%)高の26,217.83と、主要3指数がそろって反発した。
前日までの米国・イラン情勢の緊迫化と金利上昇による下落基調から切り返した形だ。
反発のきっかけは朝方発表された8月のADP民間雇用者数で、増加幅は3.8万人と市場予想の4.7万人を下回り、1月以来の低水準にとどまった。
さらにニューヨーク連銀のウィリアムズ総裁がインフレについて「緩やかな鈍化基調」にあり、政策金利は「良い位置にある」と述べたことで、9月の追加利上げ観測が後退した。
米10年金利は4.814%前後と2023年11月以来の高水準で推移したものの、この日は上昇ペースが減速した。
金利観測の後退はドル売りに直結し、ドル円はNY市場で159円72銭から158円22銭まで下落、ユーロドルも1.1575から1.1609へ上昇するなど全面的なドル安となった。
一方でWTI原油は90.76ドル(+0.60%)まで上昇に転じ、ドル円の下げ止まり要因になったほか、中東情勢を巡っては緊張が緩和方向に向かっているとの見方も一部で出ている。

コア数値:

指標 数値 出典
NYダウ(9/2) 53,061.95(+295.07、+0.56%) Yahoo Finance
S&P500(9/2) 7,666.60(+35.13、+0.46%) Yahoo Finance
ナスダック(9/2) 26,217.83(+118.05、+0.45%) Yahoo Finance
ADP民間雇用者数(8月) +3.8万人(予想+4.7万人、1月以来最低) Investing.com(Fisco)
米10年金利(9/2) 4.814%前後(2023年11月以来高水準) CNBC
ドル円(NY, 9/2) 158.22円(直前高値159.72円) Investing.com(Fisco)
WTI原油(9/2) 90.76ドル(+0.60%) Investing.com(Fisco)

Watchlist

期間 確認項目 注目水準・イベント 見方が変わる条件
短期(数日内) 日本の長期金利が3%の大台に乗せるか 新発10年国債利回り(現在一時3.015%) 3%定着なら銀行株買い加速、住宅ローン・財政負担増への懸念も台頭
短期(数日内) ドル円の下値めど 158円台前半を明確に割り込むか 割り込めば円高加速、160円回復ならレンジ継続の見方が強まる
短期(数日内) 中東情勢の緊張緩和が実際に進むか CENTCOMの追加軍事行動有無、ホルムズ海峡の航行状況 緩和確認なら原油反落、再燃なら90ドル台後半の再訪も
中期(9/17-18) FOMCでの利上げ実施の有無 CME FedWatch織り込み確率(Williams発言後に低下) 実施なら円高・株安、見送りなら株高・ドル安の巻き戻し
中期(継続) 高市政権の財政運営方針・補正予算の規模 国債増発観測、日銀の追加利上げ観測との相互作用 財政拡大が明確化すれば長期金利はさらに上昇しやすい
📘 今日の学習(クリックで展開/全員必読ではありません)

財政プレミアム(タームプレミアム)とは何か

日本の長期金利は日銀が政策金利を上げていなくても、3.015%まで上昇し30年ぶりの高水準を更新した。
これは中央銀行の利上げ観測だけでは説明できない動きで、鍵になるのが「財政プレミアム(タームプレミアム)」という考え方だ。
国が積極財政で国債発行を増やすと、投資家は「将来もっと高い利回りでないと長期の国債を買いたくない」と考えるようになり、政策金利とは別の要因で長期金利が押し上げられる。
米国でも同じ構図があり、この日はADP雇用統計の弱さとFed高官のハト派発言で目先の利上げ観測は後退したが、財政赤字への懸念から米10年金利は4.814%前後の高水準を維持したままだった。
「なぜ金利が上がっているのか」を見るときは、中央銀行の利上げ観測と財政要因のどちらが主因かを区別すると、株式・為替への波及の読み方が変わってくる。

出典