📚 業界ノート

市場ニュース 2026-10-03

市場2026-10-03

【市場・株式】米国欧州(EU)グローバル(複数横断)【政治・金融政策】

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目次
  1. 今日の地合い
  2. Snapshot
  3. 今日の主題
  4. 米雇用の減速で追加利上げ観測が後退
  5. EUのディーゼル備蓄放出で供給不安の焦点が変化
  6. Watchlist
  7. 出典

市場ニュース 2026-10-03

今日の地合い

Snapshot

項目 水準・前日比 投資上の意味
日経225 68,309.46(−0.94%) 前日の急伸後に利益確定が優勢
米国株 ダウ 51,176.96(+0.49%)
S&P500 7,722.72(+0.73%)
ナスダック 27,190.86(+1.19%)
雇用減速で株式の重しが一部後退
ドル円 157.58円(−0.51%)※東京17時mid NY基準ではなく、米雇用発表前の東京値
米10年金利 5.28%(+0.76%) 高い長期金利は株の割引率に残る
WTI原油 11月限 91.11ドル(−1.90%) 備蓄放出の実施条件を見極める局面

今日の主題

米雇用の減速で追加利上げ観測が後退

BLSの9月統計では非農業部門雇用者数が+2.9万人(Reuters調査の予想+9.0万人)。
7・8月分も合計6.0万人下方修正され、平均時給は前月比+0.1%、前年比+3.0%だった(BLS、予想はReuters)。
失業率は4.2%と前月の4.1%から上がったが、BLSによれば3月以降の4.1〜4.3%の範囲内で、単月の数字だけでは景気後退を示さない。

雇用と賃金の伸びが弱まり、FRBが近く追加利上げする必要性は低下した。
Reuters報道時点で10月利上げ確率は発表前の約26%から約21%へ低下し、米株は上昇。
S&P500は+0.73%、ナスダックは+1.19%で取引を終えた(Reuters、AP)。

ただし米10年パー利回りは10月1日の5.24%から10月2日15:30ごろ(NY時間)の5.28%へ上昇した(米財務省)。
短期の政策金利見通しが緩んでも、長期金利には物価・国債需給など別の要因が残る、という読みが成り立つ。
追加利上げ観測の後退と長期金利高止まりを分けて見る必要がある。

EUのディーゼル備蓄放出で供給不安の焦点が変化

Reutersによると、EU各国は追加のディーゼル備蓄放出で合意した。
仏提案は欧州のディーゼル5,000万バレルとIEA加盟国の原油5,000万バレルだが、Reutersが報じた時点では、原油分を含む提案量までG7が合意したかは不明だった。
前日は中国の製油会社が10月の石油製品輸出を停止するとの報道があり、供給材料は逆方向に動いた。

WTI11月限は92.87ドルから91.11ドルへ下がり、清算値で−1.90%。
北海ブレント12月限も102.31ドルから102.25ドルへ小幅安となった(Reuters)。
備蓄放出の報道が短期の供給不足プレミアムを抑えた可能性がある一方、実施量・時期は確定していないため、持続的な供給改善とはまだ判断できない。

ディーゼルなどの精製品と原油は別の需給を持つ。
原油価格が下がっても、製油能力や製品輸出の制約が残れば燃料価格の圧力は続きうる。
今回の合意で確認できるのはディーゼル放出であり、原油供給の追加分は条件付きだ。

Watchlist

期間 確認項目 注目水準・イベント 見方が変わる条件
短期 米雇用の広がり 次の雇用・賃金統計、10月利上げ確率 雇用鈍化が続けば利上げ後退が広がる。賃金が再加速すればインフレ警戒が戻る
短期 欧州の備蓄放出 ディーゼル放出量・開始時期、IEA原油分の扱い 実施量と時期が確定し製品需給も緩めば供給プレミアム低下。原油分が見送られれば原油側の不安は残る
中期 FRB・日銀の政策判断 FOMC結果は10/29 03:00 JST、会見03:30。日銀会合は10/29〜30、結果公表は10/30・時刻未定 FRBは雇用と物価、日銀は物価・賃金の持続性が見通しを変える
📘 今日の学習(クリックで展開/全員必読ではありません)

長期金利は政策金利予想だけでは決まらない。 10年利回りには将来の短期金利見通しに加え、インフレや国債供給の不確実性に対する期間プレミアムが含まれる。
雇用統計で追加利上げ期待が下がっても、長期金利が上がることはある。

今回は利上げ確率が後退する一方、米10年パー利回りは10月1日の5.24%から10月2日の5.28%へ上昇した。+4bpの動きは、株高だけで金利リスクが消えたと判断できない例だ。

出典