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鹿島建設、ミャンマー開発会社を譲渡へ 承認次第で完了延期も

企業ニュース · · 執筆: KID

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概要

鹿島建設はミャンマー開発の統括会社を譲渡する方針です。完了時期は当局承認等で動くため、資金負担、保証、対価と回収時期を確認します。

前提: 鹿島建設株式会社(以下、鹿島建設)が、ミャンマーの開発事業を手放す話です。現地では、官民でオフィスやホテルなどの複合施設開発を進めてきました。

ひとことで言うと: 鹿島建設はミャンマー開発の統括会社を譲渡しますが、当局承認次第で連結から外す時期が後ろにずれる可能性があります。

今回注目したのは、事業を手放す方針と、実際に手放せる時期に幅があることです。海外投資を見直す会議では、譲渡の判断だけでなく、完了まで残る負担も確認する材料になります。

詳細

統括会社の譲渡に伴い、傘下も連結から外す

鹿島建設は臨時報告書で、KYP・インベストメント・PTE・リミテッドの全株式を譲渡する方針を示しました。同社はシンガポールに所在し、ミャンマーの開発事業を統括しています。鹿島建設が説明する目的は、グループ全体の事業ポートフォリオの最適化です。

これに伴い、傘下のカジマ・ミャンマー・ホールディング・PTE・リミテッドも連結から外れる予定です。同社も開発事業の統括を担います。現地で開発事業を行うカジマ・ヤンキン・PPP・カンパニー・リミテッドも、連結子会社と特定子会社から除外する予定です。

鹿島建設が示した異動予定は2027年4月までです。ただし、関係当局の承認等によっては、異動が2028年4月まで延期される可能性があります。譲渡方針の公表は、譲渡の完了を意味していません。

官民で進めてきた開発と、売り手全体の規模

ここで手放すのは、複合施設の開発を担う会社です。株式会社海外交通・都市開発事業支援機構(以下、JOIN)の過去の発表では、鹿島建設とともに、ヤンキン地区の都市開発へ参画すると説明していました。用途はオフィス、ホテル、長期滞在者用ホテル、商業施設で、公有地開発のモデルとして位置付けていました。

一方、鹿島建設全体の規模は次のとおりです。対象事業そのものの収益とは分けて見てください。

会社 期間・範囲 指標 金額
鹿島建設 2026年3月期・連結 売上高 約3.1兆円
鹿島建設 2026年3月期・連結 経常利益 約2,404億円
鹿島建設 2026年3月期・連結 営業キャッシュ・フロー 約1,146億円

どのような影響が?

ここから読み取れること

今回の見方として大事なのは、「売ると決めたら投資の負担も終わる」と捉えないことです。承認によって完了時期が動くため、投資の見直しを評価する際は、譲渡後の姿と完了までの管理を分けて考えたほうがよさそうです。資金や保証が残るかどうかも、その確認点になります。事業を手放す判断の実効性は、完了まで何を負担するかにも左右される、と言えそうです。

ただし、今回の譲渡対価や譲渡損益は公開されている情報からは分かりませんでした。買い手の名称・事業・規模、対象各社の売上高・利益・純資産、現在の貸付金・保証残高も確認できていません。JOINの過去の支援決定を、現在の保証残高や鹿島建設の回収額として扱うことはできません。

自社に置き換えると

海外事業の譲渡を審議するなら、予定どおり完了する場合と、承認が遅れる場合の資金繰りを並べたいところです。その際は、追加出資や貸付、保証の解除条件について、誰がいつまで負担する契約なのかを確かめると、判断が具体的になります。

もうひとつは、売り手全体の利益や現金創出力だけで、譲渡の効果を判断しないことです。対象事業の収益と資金負担を切り出し、譲渡で何が減り、何が残るのかを確認したいところです。

まとめ

  • 鹿島建設は、ミャンマー開発を統括する会社の全株式を譲渡する方針です。
  • 傘下の統括会社と現地開発会社も、連結から外す予定です。
  • 当局承認等によって、完了時期が後ろにずれる可能性があります。
  • 譲渡の判断と、完了まで残る資金・保証の負担を分けて確認したい事例です。

出典

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