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オリエンタルランド子会社、運営も担うズクトチエに出資

企業ニュース · · 執筆: KID

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概要

自ら投資と運営を担うズクトチエは資金・人材・運営知見に期待し、OLIはグループの運営知見を組み合わせた新事業を検討します。出資条件や具体的な分担は確認が必要です。

前提: 株式会社ズクトチエ(以下、ズクトチエ)は、白馬エリアを拠点に宿泊・飲食・サウナなどを企画・開発・運営する会社です。出資する株式会社オリエンタルランド・イノベーションズ(以下、OLI)は、新規事業をつくるためにベンチャー企業へ投資する会社です。

ひとことで言うと:OLIは、助言だけでなく自ら投資・運営も担うズクトチエに出資し、グループの運営知見と組み合わせた観光事業を検討します。

注目したいのは、出資先が資金だけでなく人材や運営の知見にも期待していることです。新規事業への出資を、現場で足りない力をどう補うかという視点で読む材料になります。

詳細

出資先が求めるのは資金だけではない

OLIはズクトチエへの出資を発表しました。ズクトチエは自ら施設を運営するほか、全国各地のスキー場などの経営受託や、地域再生のコンサルティングも手掛けています。施設をどう変えるか助言するだけでなく、投資から運営まで引き受ける会社なんです。

発表の中で、ズクトチエ共同代表の和田寛氏は、事業展開の制約として資金、人的資本、施設運営の知見を挙げています。今回の資本参加によって、その制約が解消され、事業展開が速まることへの期待を示しました。

一方、OLIは、個別施設の整備に加え、宿泊・飲食・アクティビティをつないで滞在価値と収益性を高めることを重視しています。ズクトチエの実行力にグループの運営知見を組み合わせ、新たな事業の可能性を検討するとしています。

親会社の規模と、投資会社の関わり方

OLIは株式会社オリエンタルランド(以下、オリエンタルランド)の子会社です。オリエンタルランドグループはテーマパークやホテルなどを展開しています。親会社の規模は次のとおりです。

会社・期間・範囲 指標 金額
オリエンタルランド・2026年3月期・連結 売上高 約7,045億円
オリエンタルランド・2026年3月期・連結 経常利益 約1,696億円
オリエンタルランド・2026年3月期・連結 営業キャッシュ・フロー 約1,813億円

営業キャッシュ・フローは、営業活動によるお金の出入りです。この表は親会社の連結全体の数字で、OLI単独や、ズクトチエとの事業の収益を示すものではありません。

では、投資先とはどう関わるのでしょうか。公式サイトでは、期限のあるファンドを通さず直接投資し、上場後の株式売却を前提としない方針を説明しています。成長段階に応じた追加出資や、出向などの人材交流も掲げていますが、これは一般的な方針です。

どのような影響が?

ここから読み取れること

今回の発表では、出資先が挙げた制約と、出資者が提供しようとする力が重なっています。ズクトチエは人材や運営知見も求め、OLIはグループの運営知見を組み合わせると説明しています。だから、投資を評価する際は、資金の多寡に加えて、出資先の現場を支える力が届くかも見るとよさそうです。

ただし、今回の出資額、持分比率、資金使途の内訳、追加出資の確約、共同施設や運営の分担は、公開されている情報からは分かりませんでした。ズクトチエの売上・利益、OLI単独の業績や累計投資実行額、今回の回収目標も同様です。現段階では、資本参加と運営支援の実行は分けて考えるのがよさそうです。

自社に置き換えると

自社が事業会社として出資を検討するなら、相手の制約が資金、人材、運営のどこにあるのかを聞くと、議論が具体的になります。そのうえで、自社が提供できる知見を、誰が現場へ届けるのかまで考えたいところです。

もうひとつは、追加出資を判断する条件です。OLIの長期的に伴走する方針を参考にするなら、初回の出資判断と、その後の支援成果を確かめる機会を分けて設ける方法が考えられます。これは今回決まった支援内容ではなく、自社の投資会議への提案です。

まとめ

  • OLIは、投資から施設運営まで担うズクトチエへ出資しました。
  • 出資先は資金に加え、人材や施設運営の知見にも期待しています。
  • OLIは運営知見を組み合わせ、観光領域の新事業を検討します。
  • 今回の投資条件や具体的な支援分担は、今後確かめたい点です。

出典

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